Tannat N
タナ、発音は Forvo のサイトからこちら をご覧下さい。上から読んでも下から読んでも、もとい右から読んでも左から読んでも TANNAT という覚えやすい名称の黒葡萄、原産地はフランス南西地方の恐らくピレネーの麓周辺のはず。
画像は VIVC からこちら の拡大画像をご覧下さい。他に鮮明な画像ですとこちら のル・フィガロのワインサイト。元祖のサイトはこちら でフランス農水省に近いサイトはこちら 、後者によると 2011年限在フランスでの栽培面積は 2,859ha とかなり広い。
フランス以外にはアルゼンチン、ポルトガルそしてウルグアイの名前が abcduvin.com のサイト に見られます。
正式名称タナのシノニムは13例報告されていて
BORDELAIS NOIR
BORDELEZA BELCHA
HARRIAGUE
MADIRAN
MADIRON
MOUSTON
MOUSTRON
MOUSTROU
MOUSTROUN
TANAT
TANNAT GRIS
TANNAT NOIR FEMELLE
TANNAT NOIR MALE
上から4番目などもろにアペラシヨンと同じ呼び名ですがマディランのワインにはそれだけタナが多く使われているという意味でしょう。マディランといえばシャトー・モンテュス。シャトー・モンテュスと云えばアラン・ブリュモン(シャトーのオーナー)がこのシャトーを世界的に有名にした人物。
忘れてならないのはピエール・ラプラス氏。濃い濃い赤ワインを細かい泡により酸化させ味をマイルドにすると云うミクロ・オキシジェナシオンの開発者で同じマディランの生産者の一人で、シャトー・ダイディのオーナーでもあります。
マディランを高く評価する人が居ますけど、私は残念ながら苦手であります。
さてタナを使うアペラシヨンはこちらのサイト に詳しく出ています。
AOC Béarn の赤とロゼ、次のフロックとは厳密に申し上げるとヴァン・ド・リキュールの AOC Floc de Gascogne (ロゼのみに使えます)、AOC Irouléguy の赤とロゼ、AOC Madiran は赤ワインのみのアペラシヨン、次の2つは VDQS Saint Mont, VDQS Tursan とありますがいずれも昇格して現在は AOC Saint Mont の赤とロゼ、AOC Tursan の赤とロゼ。
行がかわって VDQS Coteaux du Brulhois, VDQS Coteaux du Quercy, VDQS Lavilledieu, VDQS Saint Sardos とありますが、これらは現在 AOC Brulhois の赤とロゼ(白ワインの規定は無し)、AOC Coteaux du Quercy の赤とロゼ(白ワインの規定は無し)、ラヴィルデューのみ VDQS から格上げではなく格下げされて IGP Lavilledieu となってしまいましたが同じく赤とロゼのみで白ワインは無し。最後のサン・サルドスは AOC Saint Sardos 、AOC を取得していますが、京都弁ではございませんけど末尾の「S」は発音するみたいどす。やはり赤とロゼだけで白ワインの規定はありません。
以上のアペラシヨン(一つだけ IGP)ではいずれも主要品種もしくはブレンドの1種類としてタナの使用が認められています。
行がかわって最後の最後にカオールとありますが、現在アペラシヨン・カオールの法律は次の通り
1°- Encépagement
Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépage principal : cot N (également appelé malbec) ;
- cépages accessoires : merlot N et tannat N.
2°- Règles de proportion à l’exploitation
a) - La conformité de l’encépagement est appréciée sur la totalité des parcelles de l’exploitation produisant le vin de l’appellation d’origine contrôlée.
b) - La proportion du cépage cot N est supérieure ou égale à 70 % de l’encépagement.
即ち現行法ではタナは補助品種となってしまい(つまり使わなくても良い)、コットの栽培比率が 70パーセント以上(100%でも可)となりました。
以前にも申し上げましたがアペラシヨン・カオールはコット主体の赤ワインです。
黒葡萄コットはマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントとプリュヌラールの交配種。補助品種となっているメルロー・ノワールはマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントとカベルネ・フランの交配種であります。
ところがタナは全く源を別とする黒葡萄。
昔の法律で認められていたジュランソン・ノワールはフォル・ブランシュとコットの交配種であり血縁関係で申し上げるとコットに近い黒葡萄であるので、ジュランソン・ノワールを外したのは大きな間違いであったと考えます。
タナ、発音は Forvo のサイトからこちら をご覧下さい。上から読んでも下から読んでも、もとい右から読んでも左から読んでも TANNAT という覚えやすい名称の黒葡萄、原産地はフランス南西地方の恐らくピレネーの麓周辺のはず。
画像は VIVC からこちら の拡大画像をご覧下さい。他に鮮明な画像ですとこちら のル・フィガロのワインサイト。元祖のサイトはこちら でフランス農水省に近いサイトはこちら 、後者によると 2011年限在フランスでの栽培面積は 2,859ha とかなり広い。
フランス以外にはアルゼンチン、ポルトガルそしてウルグアイの名前が abcduvin.com のサイト に見られます。
正式名称タナのシノニムは13例報告されていて
BORDELAIS NOIR
BORDELEZA BELCHA
HARRIAGUE
MADIRAN
MADIRON
MOUSTON
MOUSTRON
MOUSTROU
MOUSTROUN
TANAT
TANNAT GRIS
TANNAT NOIR FEMELLE
TANNAT NOIR MALE
上から4番目などもろにアペラシヨンと同じ呼び名ですがマディランのワインにはそれだけタナが多く使われているという意味でしょう。マディランといえばシャトー・モンテュス。シャトー・モンテュスと云えばアラン・ブリュモン(シャトーのオーナー)がこのシャトーを世界的に有名にした人物。
忘れてならないのはピエール・ラプラス氏。濃い濃い赤ワインを細かい泡により酸化させ味をマイルドにすると云うミクロ・オキシジェナシオンの開発者で同じマディランの生産者の一人で、シャトー・ダイディのオーナーでもあります。
マディランを高く評価する人が居ますけど、私は残念ながら苦手であります。
さてタナを使うアペラシヨンはこちらのサイト に詳しく出ています。
AOC Béarn の赤とロゼ、次のフロックとは厳密に申し上げるとヴァン・ド・リキュールの AOC Floc de Gascogne (ロゼのみに使えます)、AOC Irouléguy の赤とロゼ、AOC Madiran は赤ワインのみのアペラシヨン、次の2つは VDQS Saint Mont, VDQS Tursan とありますがいずれも昇格して現在は AOC Saint Mont の赤とロゼ、AOC Tursan の赤とロゼ。
行がかわって VDQS Coteaux du Brulhois, VDQS Coteaux du Quercy, VDQS Lavilledieu, VDQS Saint Sardos とありますが、これらは現在 AOC Brulhois の赤とロゼ(白ワインの規定は無し)、AOC Coteaux du Quercy の赤とロゼ(白ワインの規定は無し)、ラヴィルデューのみ VDQS から格上げではなく格下げされて IGP Lavilledieu となってしまいましたが同じく赤とロゼのみで白ワインは無し。最後のサン・サルドスは AOC Saint Sardos 、AOC を取得していますが、京都弁ではございませんけど末尾の「S」は発音するみたいどす。やはり赤とロゼだけで白ワインの規定はありません。
以上のアペラシヨン(一つだけ IGP)ではいずれも主要品種もしくはブレンドの1種類としてタナの使用が認められています。
行がかわって最後の最後にカオールとありますが、現在アペラシヨン・カオールの法律は次の通り
1°- Encépagement
Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépage principal : cot N (également appelé malbec) ;
- cépages accessoires : merlot N et tannat N.
2°- Règles de proportion à l’exploitation
a) - La conformité de l’encépagement est appréciée sur la totalité des parcelles de l’exploitation produisant le vin de l’appellation d’origine contrôlée.
b) - La proportion du cépage cot N est supérieure ou égale à 70 % de l’encépagement.
即ち現行法ではタナは補助品種となってしまい(つまり使わなくても良い)、コットの栽培比率が 70パーセント以上(100%でも可)となりました。
以前にも申し上げましたがアペラシヨン・カオールはコット主体の赤ワインです。
黒葡萄コットはマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントとプリュヌラールの交配種。補助品種となっているメルロー・ノワールはマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントとカベルネ・フランの交配種であります。
ところがタナは全く源を別とする黒葡萄。
昔の法律で認められていたジュランソン・ノワールはフォル・ブランシュとコットの交配種であり血縁関係で申し上げるとコットに近い黒葡萄であるので、ジュランソン・ノワールを外したのは大きな間違いであったと考えます。