Les Hauts de Lalande 2009 IGP Pays de la Cité de Carcassonne
フランスワインは普通AOCにより分類されてきましたがヴァン・ド・ペイについてはAOCではなくIGP(アンディカション・ジェオグラフィク・プロテジェ)表記されることになりました。こちら
をご覧下さい。
で、このワインの括りはというと「ラ・シテ・ド・カルカッソンヌ」、法律原文はまだヴァン・ド・ペイのまま表記されていますがこちら
をご覧下さい。名前からして分かるのは城塞都市シテを中心にしたカルカッソンヌ周辺の地域と云うこと。
こちらの地図
をご覧下さい。フランス南部のピンクの太線で囲まれた地域がヴァン・ド・ペイ・ドック、大変広い地域であります。
ヴァン・ド・ペイ・ドックはさらに細かく分けられており、最も南に位置するのがピレネー・オリエンタル県に属する 77 : Vin de pays des Côtes Catalanesと 78 : Vin de pays de la Côte Vermeilleの2つで、その北に隣接するオード県(Aude)をご覧下さい。何と18ものゾーンに分けられています。具体的名称を列挙すると
59 : Vin de pays des Coteaux de Peyriac
60 : Vin de pays de la Haute Vallée de l’Aude
61 : Vin de pays des Coteaux de Narbonne
62 : Vin de pays des Côtes de Prouilhe
63 : Vin de pays de la Cité de Carcassonne
64 : Vin de pays de Cucugnan
65 : Vin de pays du Val de Dagne
66 : Vin de pays des Coteaux du Littoral Audois
67 : Vin de pays des Côtes de Pérignan
68 : Vin de pays des Côteaux de la Cabrerisse
69 : Vin de pays des Hauts de Badens
70 : Vin de pays du Torgan
71 : Vin de pays des Côtes de Lastours
72 : Vin de pays du Val de Cesse
73 : Vin de pays de la Vallée du Paradis
74 : Vin de pays des Coteaux de Miramont
75 : Vin de pays d’Hauterive
76 : Vin de pays Cathare
このワインは63番に該当することになります。
ラ・シテ・ド・カルカッソンヌを名乗ることが出来るコミューンは次の通りです。コピーさせて頂くと
Aude 県の
Berriac, Carcassonne, Cavanac, Cazilhac, Couffoulens, Montirat, Palaja,
Pennautier, Trèbes, Preixan, Leuc, Rouffiac-d’Aude, Verzeille et Villedubert,
Caux-et-Sauzens, Villemoustaussou, Bouilhonnac, Pezens, Villeséquelande.
赤ワインに使うことの出来る葡萄品種については
Cépages principaux : cabernet franc N, cabernet sauvignon N, cot N, merlot N,
pinot noir N, syrah N : ces cépages doivent représenter globalement ou
séparément au moins 20% de la superficie produisant les vins de pays en cause.
Alicante Bouschet N, cinsault N, carignan N : ces cépages ne doivent pas
représenter plus de 40% de la superficie produisant les vins de pays en cause.
Cépages secondaires : grenache noir N, arinarnoa N, caladoc N, chenanson N,
egiodola N, marselan N, portan N.
と書いてあります。
さて裏ラベルを見るとフランス語と英語でこのワインの説明がありますがこれは法律原文と馴染みません。裏ラベルでまず登場するのがプティ・ヴェルド、しかし上記にその名前はありません。
VIVCのサイトからプティ・ヴェルド正式名称Verdot Petit の15あるシノニムは次の通りです。
BONTON BLANC
BOUTON
CARMELIN
HERAN
HERRANT
LAMBRUSQUET
LAMBRUSQUET NOIR
PETIT VERDAU
PETIT VERDOT
PETIT VERDOT NERO
PETIT VERDOT NOIR
PLANT DE PALUS
VERDAU
VERDOT
VERDOT ROUGE
法律原文がたとえシノニム表記していたとしても合致するものはありません。不思議です。
さて遅くなりましたが開けてみましょう。
キャップシール自体は殆どがプラスティックですがトップだけは何故かアルミ製。コルクのトップに触れるところだけアルミにしても意味はありません。捲りにくいことこの上なし。
コルクは屑コルクを真ん中にサンドした一番の安物。
ところがコルクを引き抜いた瞬間とても良い香りがするのです。ちなみにこのコルク大変抜きにくく、久し振りにソムリエナイフを使ったら開けにくいので一汗かいてしまいました。やはり開けるのはスクリュープルのレバーモデルに限ります。
グラスに注ぐと綺麗な赤紫色、妙な泡立ちは全くありません。香りは上質の樽に葡萄のアロマが溶け込んでいるようで高級感が漂います。
口に含むと甘酸のバランスはお見事。強すぎる酸もなければ甘過ぎることもありません。また舌に残る渋みもありませんし、濃度も食中酒とすればこんな位が丁度良いはず。
飲み疲れることもなくスイスイ飲んでしまうことが出来るのは良いワインの証拠でしょう。
バランスの悪い(どちらかと云うと飲み頃に達していない)ワインを2日、3日かけて飲むより今飲んですぐ美味しいワインを開ける方がリーズナブルと思われる方は是非お試し下さい。箕面のミルコートにて販売中です。