シャトー・レイノン、著名なボルドー大学ドニ・デュブルデュー教授が自らのシャトーで造る赤ワイン。アペラシオン・コート・ド・ボルドーをラベルに表記したワインが店頭に並ぶようになりましたがこのワインの場合、「カディヤック」を伴うカディヤック・コート・ド・ボルドーになっています。
以前にも述べましたが「カディヤック」とはコミューン名ですが同じ名前のアペラシオン・カディヤックは甘口白ワインに属するワインを意味します。従って赤ワインに「カディヤック」を名付けるのは違和感があるのですけどね。
またカディヤックやカスティヨン、あるいはブライなどと前置きが付いてもアペラシオンは「コート・ド・ボルドー」であります。ラベルに表記するのは本来はアペラシオンのはず、しかし現状はデノミナシオンを表記してあるのが殆どです。
さてデュブルデュー教授といえばマセラシオン・ペリキュレールで有名な白ワインの権威として知られていますがコンサルタントとして活躍するのは赤・白と両刀使いの様子です。
デュブルデュー家のサイトからこのワインの詳細についてはこちら
をご覧下さい。要約しますと赤ワイン用の畑は19ヘクタール、葡萄品種はメルローが86%、カベソー8%、プティ・ヴェルド6%という構成でヘクタール当たり5,500本植樹されています。
2009年ヴィンテージのセパージュはメルロー・ノワール88%、カベソー8%にヴェルドー・プティ4%と畑の面積比率とは微妙に異なります。これはプティ・ヴェルドは毎年の収穫が約束されていないことを示すものです。
葡萄は完熟を待って収穫は手摘み、醗酵は25~30℃と比較的低温で25~30日間という長期に及びます。新樽比率1/3で樽熟成12ヶ月。
開けてみましょう。
キャップシールのトップはレリーフがあって高級そうなのですが素材はツーピースのアルミ製、コルクは49mmの天然物の良質でワインと触れた部分は真っ赤に染まっています。
コルクを引き抜くと同時に樽の香りと葡萄のアロマが心地良い^^。香りだけで味わいが想像可能です。グラスに注いでも妙な泡立ちはなく残留亜硫酸レベルは低い。
色は紫がかった濃い紅色系の赤、艶がありいかにも美味しそう!
口に含むとまだ若干早そうな感じはあるものの強すぎる酸や舌に残るタンニンの粗さはありません。甘酸のバランスは大変良くタルタルし過ぎないので料理との相性も問題ないはずです。
生肉の調理云々で騒いでおられる方が多いみたいですが、それはお店で食べるときのこと。信頼出来る肉屋を知っていたら自分の家で作れば何ら問題在りません。自己責任ですけどね。
鹿児島産黒毛和種3番のマルシンに赤い岩塩と白胡椒を振り表面だけ炙って叩きにします。高いだけで旨味の無くなったレタスを囓りながら殆ど生肉に近い叩きをポン酢で頂きますが、このワインとは非常に良く合います。
さて裏ラベルが実はINAOの定めたエチケットとなります。黄金に輝く丸いマークは偽物対策用でしょうか、ラベルを読むことは大変重要あり細かい点にも注意を怠らないよう心掛ける必要があります。
先日取り上げたワイン、ラベルを読むことが出来たならアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレが抜けていることにすぐ気が付いたはずであります。