ワインの裏側表側 最近この生産者のワインばかり飲んでいるように思われるかも知れませんね。


ワインスペクテイターが高得点を付けると必ずと言っていい程価格が上がってしまいます。昔から親しんでいる者としては警戒感を強めてしまうのです。


生産者の立場になれば高く買ってくれる方が有り難いに違いありません。


ですけどそれを扱う各国の輸入代理店が必ずしも皆同じ態勢でその輸入経路を管理出来ていないのが現状であります。


せっかく生産者が優れたワインを造っても、我が国でそれを扱う輸入代理店が温度管理に横着な場合は台無しになってしまいます。


今までいろんな輸入会社を見てきましたが生産する諸外国の輸出港までの温度管理、確かな船会社を使うかどうか、また我が国に届いてからの温度管理とそれを扱う倉庫の信頼性など、かなりそのレベルに違いがあります。


一番管理が出来ていなかったのは某大手の有名どころ。


ですからそんなところが新たに代理店になることを強く懸念する訳です。


ワインを輸入する業者で資本力の強い会社は、他社が大事に育てたお宝の生産者を平気で横取りするのが常識であります。


またコストの安いドライコンテナーを使っていながら堂々と「リーファー・コンテナー使用」と裏ラベルに書いてある業者も未だに存在します。


我が国のワイン事情ですが、輸入業者の質を見極めることが飲む側の重要課題であると考えます。