Gomariz X albariño viño de encostas de xistos 2009 DO Ribeiro
スペインは北西部のガリシア地方、リベイロDOのワインですが、フランスのようにラベルの表記に一定の法則がないみたいで面食らいます。
とりあえずは輸入元の説明をご覧下さい。
生産者コト・デ・ゴマリスは1978年設立。品質向上が目覚しいリベイロで、最も注目される造り手の一つ。
生産の90%近くがガリシア地方で消費され、まだスペイン国内でも殆ど流通していませんが、隠れた逸品として高い評価を集めています。
リベイロD.O.は、多彩なブドウ品種への関心の高まりで近年注目を集めているワイン産地。いち早く発展を遂げたお隣のリアス・バイシャスには及びませんが、ゆっくりと、しかし確実に国際的にも競争力のあるブランドが育っています。
標高 : 75~400m
畑はミーニョ川とその支流に広がる。この地域では一般的に東南部の区画が良い。
土壌 : 斜面の段々畑
大部分は有機質の花崗岩土壌で、一部石灰質土壌が占める地域がある。ブドウ畑は山の斜面にと平地の両方にあるが、斜面、中でも標高の高い区画がより良い。斜面上部の畑は水が溜まらず土壌も痩せている為。
気候 : 大西洋気候
冬は寒く夏は暑い。春の霜害のリスクがある。
降雨量 : 年間800~1000mm (参考 : 大阪 約1,300mm)
リベイロの特徴は白ワインにあります。
中でもトレイシャドゥーラ、トロンテス(時にライロ、ロウレイラ、ゴデージョ)はそのフレッシュさとフルーティさで特筆すべき品種で、青リンゴ、フェンネル、花のようなニュアンスがあります。
口中では素晴らしい酸をもたらし、ワイン全体のフレッシュ感を作り出す。これに対し、パロミノはむしろよりニュートラルで、香りや口中での表現も控えめ。
「ゴマリスX」には、このトレイシャドゥーラが5%ブレンドされています。
わずか5%と思われるかもしれませんが、このことによって、お隣のリアス・バイシャスのアルバリーニョ100%のワインとは大きく趣きを変え、よりハービーで複雑なフレーバーが生まれます。
さて、どうやら裏ラベルの上の段右側にあるのが DO Ribeiro の証のようです。
ですがスペインワインのサイト
を見ると「ラベルには、Denominación de Origenと表示をする」と明記されています。
ところが表のラベルにも裏ラベルにもこの表記は見られません。
裏ラベルの下段の表記は「Ribeiro Garantia de Origen」で上段の証のようなマークには「Ribeiro Consello Regulador da Denominacion de Orixe」としか印字されていません。
ラベルに表記のある葡萄品種 albariño ですがこれはシノニムの一つで正式名称は ALVARINHO、ポルトガル原産の品種であります。VIVCによるとシノニムは7つありコピーさせて頂くと
ALBARINA
ALBARINO
ALVARIN BLANCO
ALVARINHA
AZAL BLANCO
GALEGO
GALEGUINHO
一説によるとポルトガルでは Cainho Branco と呼ばれることもあるとのこと。
つぎに5%ブレンドされている葡萄品種トレイシャドゥーラですがこれもシノニムの一つで正式名称はTRAJADURA でスペイン原産の品種です。
VIVCによるとシノニムは
TEIXADURA BLANCA
TREIXADURA
TRINCA DENTE
TRINCADEIRA
TRINCADENTE
VERDELLO RUBIO
さて開けてみましょう。
やたら目立つキャップシールのトップは分厚いアルミのプレス物で錫製に間違えるかも。
コルクは長さ43ミリの天然物で両端に2009が印字されています。
グラスに注ぐと綺麗な黄緑色を呈します。結構彩度の高いと云うか緑色成分の強い色です。
マセラシオン・ペリキュレールをやっているのでしょう。
香りは独特です。
アルヴァリーニョ特有の香りにハーブのニュアンスが加わりさらに申し上げるとリースリングに近いものも感じます。
口に含むと綺麗な辛口で残留亜硫酸レベルは強くありません。
春キャベツとベーコンの煮物やいつもの地鶏胸肉の網焼にはとても良く合います。
味の密度はかなり高い目、しっかりした味の料理にも合うはずです。
接待にも使えるかも知れません。ゴマスリワイン^^