ミシュランが見落とす美味しい店はかなりの数に上ります。


その代表的な例がこのお店「ル・ベナトン」。


2007年にボーヌの本店は☆を獲得していますが、その本店で4年修行を積んで夙川に開いたお店にはミシュラン調査員は一度も姿を見せていません。


匿名調査と云いながら、関西のレストランはそれこそ何千或いは万を超す数のはずですから一軒一軒回っているとは考えられません。


下調べはどう考えてもネットからの情報に頼らざるを得ないのではないでしょうか。


ル・ベナトン高谷シェフは本場フランス料理に一番近い味を提供してくれる数少ない料理人の一人と私は断言します。

まあミシュランの☆が付いて今以上に予約が取りにくくなると困りますからね。

さてそんな夙川のフレンチ「ル・ベナトン」を借り切って開催した第308回定例会ですが、新しいメンバーが3人お越し頂きました。

ワインの裏側表側
先ずはアミューズ・ブーシュ「温かい季節の茸のフラン、フォン・ド・ヴォーの香り」ですが、セルフィーユの下に隠れているのは松茸。

寒い夜にこうした熱々のアミューズは大変有り難いと思います。

ソースはフォン・ド・ヴォーの香り・・・ としては少し弱かったかも知れません。


乾杯はスウェーデン王室御用達のシャンパーニュ。

小さい蔵なので毎年味が変わるのは仕方ありませんが、全く去年とは異質なシャンパーニュになっていて唖然としました。

ワインの裏側表側
前菜の一皿目は「ショウサイフグのカルパッチョ」のはずだったのですが天候に恵まれず入荷がありませんでした。

代わりに登場したのは蝦夷鹿のカルパッチョ。

これには唸りました!

蝦夷鹿のモモ肉「しんたま」と呼ばれる最上の部分を選び、柑橘類とエクストラ・ヴァージンでマリネしてから50℃で1時間火入れして冷まし、表面を炙ってスライスしたのがこのお肉。

添えられるのはタップナード、前菜としては凄いボリュームです。

何と柔らかいお肉! これは本当に旨い鹿の食べ方であります。

ワインはドニ・デュブルデュー教授自ら造る白ワイン2008年、やはり若いピノ・ノワールの方が良かったと思います。

ワインの裏側表側
前菜の2品目はメインみたいな「兎のロワイヤル」、去年も登場したお料理ですがリクエストが多かったのでお願いしました。

中身はご自身で行かれて確認して下さい^^

このお料理にはボルドーの赤ワイン1990年をご用意。

ラパンなので良く合いました。

ワインの裏側表側
魚料理は「オマール海老のビュイッソン仕立て、ソース・アメリケーヌ」。

オマール海老も一捻りしてご覧の通りの一皿に。

ワインはピュリニーの第1級畑から2001年を選んだのですが、この中の1本がブショネ。

ブショネが1本出ると伝染病みたいに続くのです。


ワインの裏側表側
肉料理は「フランス産窒息鴨胸肉のポワレとモモ肉のコンフィのグラタン」。

凄いボリュームです。

で、・・・・出ました! 2本目ブショネ。

ニュイ・サン・ジョルジュの1990年、やはり伝染病に罹患したのでしょうか。

ワインの裏側表側
メインのあとはフロマージュ盛り合わせが出ます。

コルトン・グラン・クリュ1990年はすべて大丈夫だったのがせめてもの救いでしょう。

ワインの裏側表側
デセールは季節の栗を使った物が勢揃い。

栗のアイス、栗の生地に栗のクリーム、そしてもろに栗。

ワインの裏側表側
小菓子もいろいろ。

どれもキッチリ美味しい。

LE BENATON (ル ベナトン)
兵庫県西宮市寿町4-12
TEL. 0798-37-2655

阪急「夙川」から徒歩3分
JR「さくら夙川」から徒歩4分
夙川駅から223m

12:00~14:00(L.O)、18:00~21:00(L.O) 要予約
完全禁煙