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先月無事10周年を迎えた英ちゃんの会、今日は11年目のスタートとなる第121回目であります。
世の中には旨いモノを提供するお店は星の数程あるのでしょうけど飛び切り旨いモノはそんなに何処にでも転がっている訳ではありません。
知らなければ別に生活に困ることもないのですが、知ってしまうとそれ以下のモノをわざわざ食べに行くことは辛くなるのです。
さて本日の先付けは「天然のシメジ」、ホンシメジなのですが間違って「一本シメジ」と信じて疑わない自称食通の人を見掛けるのでご注意下さい。ホンシメジに「1」を足すと「1本シメジ」ですが、こちらは猛毒の毒茸。何処でどう間違うのか知りませんが食材の名前を勘違いして覚えている人が結構居られます。
例えば「藻屑蟹・モクズガニ」を「もずく蟹」と信じておられる人や、アボガドと云って憚らない人はよく見掛けます。別に「アヴォカド」と表記しなくても「アボカド」と書かないと食材に対して失礼ではないかと・・・。
で、このホンシメジは酒蒸しにしておろしポン酢であえてあり非常に美味。幸先良いスタートを切ることが出来ました。
次は口取り、菊膾を真ん中にして右上から時計回りに銀杏、帆立貝海胆焼き、下仁田葱焼き、赤蒟蒻と並べてあります。いつものことながら寒くなると旨味が増すのが葱の類。
また蒟蒻の色も風変わりですが、歯応えというか食感は最高です。食用の菊花はこの時期多く使われますが、大抵は飾り物程度のお味。
ところがこの菊膾は香りも程良く、食べても実に美味しい。黄色い花は確か「阿房宮」という品種のはずです。
圧巻はやはりこの虎魚(おこぜ)、白身の旨さは鮮度の良さがやはり一番ではないでしょうか。添えられる肝、胃袋の湯引きなども生臭さなどとは全く無縁のものであります。
また一人前の量もやはりこの位ないと満足感は得られません。
さらに、皮も付いてる虎魚のアラは強火にて蒸し、特製ポン酢をかけられ別盛りで登場しました。
生で旨い魚は火を通しても旨い。魚一尾無駄なく全部食べることが出来るのも大阪の味だと思います。
煮物は鱈白子。雲みたいな形状から「雲子」、また同じく大輪の白菊にも形が似ているところから「菊子」(主に関東地方)などと呼ばれることがありますが、鱈は鱈でも真鱈の白子で本場北海道では「タチ」と呼ばれているそうです。
新鮮なものは透明感があり火を入れると真っ白になります。
焼き物は「白甘鯛塩焼き」で、これまたビッグサイズ。脂ののった上身を焦がさず綺麗に焼き上げてあります。
酢の物として登場したのがこちらの「松葉蟹」、間人で水揚げされたものでも境港に揚がったものも漁港の名が違うだけで漁場に大差はありません。ブランドを追いかけると馬鹿高い金額を要求されますが、もともとタッグを付けて販売し始めたのはそんなに昔のお話ではなかったはずです。
どちらかと云うと食べやすく捌いて頂いた方(写真)が私は随分と有り難い。身はよく詰まっており、何もつけないで十分甘い! ミソもまた格別のお味であります。
北海道は厚岸の牡蠣。身の厚みがお分かり頂けると思いますが、小さくても実にプリプリしており牡蠣特有の臭みなど全くありません。
ところがいくら鮮度が良くても瀬戸内沿岸で養殖されるものはその匂いが気になります。
初の登場「養老蒸し」、もともとこんな言葉は調理用語にはなかったはずで「薯蕷蒸し」のことを字も難しいですし、だれかが「養老」に置き換えたのだろうと推測します。山芋、蓮根などのあっさり系の蒸し物。
ここで大阪では「セコ蟹」と呼ばれるズワイガニの雌の味噌汁が登場。身が一杯詰まっており特に内子が充実しているのでビックリであります。
おすしはにぎりで烏賊、まぐろ、ひらめ、足赤海老、穴子。
果物はラ・フランス、もちろんとびっきりの特選品。
ワインは
1. Champagne Beaumont des Crayères Grand Prestige Brut NV
2. Nuestra Senora Portal Blanco 2008 DO Terra Alta Celler Piñol
3. Marsannay Rouge 2007 Domaine Henri Richard
4. Château Pichon-Longueville Baron 1992 AC Pauillac 2 ème Cru Classé
5. 本日の日本酒「大山 本醸造」山形・加藤嘉八郎酒造(株)