ワインの裏側表側 Côtes du Jura En Billat 2006 Domaine Julien Labet ですが最後の「t」がタイトル文字数制限で消えてしまいました。


ジュラと聞いただけで「ああ、あのシェリーみたいなヤツ」と想像してしまうのでしょうね。鼻から見向きもしない方が多いのですが、それはそれで私は構わないと思います。


まずコート・デュ・ジュラに関する記載が極めて少ないはずですので輸入元の説明をコピーします。ですが輸入元、何を血迷ったのかクロ・ヴージョにあるシャトー・ド・ラ・トゥールを公式ホームページとしてリンクしてあります。


【 所在地 】 Rotalier
【 Official Site 】 
http://www.pierrelabet.com/  


フランスのワイン名産地の格付けやアペラシオンは誰でも言えるだろう。でもジュラやサヴォワのような、他の地区と比べてマイナーとされている地区のワインを知る人はどれだけいるだろう。

仮に知っていたとしても、ジュラのワインとは、シャトー・シャロンやヴァン・ジョーヌのような、特殊な酸化ワインと誤解していないだろうか。


ジュラはブルゴーニュの隣にありながらも粘土質土壌より、石灰質土壌が多いということは、ミネラリな白ワインの産地として素晴らしいものができないはずは無いのである。近年、ブルゴーニュ生産者がジュラの土地を手に入れるのにはそういう理由だろう。


しかしアラン・ラベは違った。彼はワイン事業に専念することを決意した1974年、そのロワールを生かすべく、スティルワインに眼を向けたのである。既に彼の畑には19世紀後半に植えられたシャルドネがたくさんあったので、本格的にきちんと区画整理をし、テロワールにやさしい農法を取り入れ、パーセルごとに醸造をし始めたラン・ラベは、ジュラの地においてまさに「変人」扱いされたという。


農薬の全盛期に逆行する形をとり、限りなく有機に近い方法で畑を改善し(蔵はビオの認証取得には興味なし)、しかも皆が造る特殊ワインより、スティルワインに情熱を注いだわけだから当然かもしれない。現在ではどうだろう、皆がシャルドネを植樹し、スティルワインを必死で造っている。


現在アランの子供達は3人ともドメーヌで働いている。長男であるジュリアンが完全に100%手がけるワインもいくつかリリースしたており、ドメーヌでは20種類も異なったワインを造っている。彼の蔵でのティスティングはとても楽しい。アランはとても気難しい男性だが、彼から聞くジュラの土壌やセパージュの話、彼のワイン哲学など、いつも興味深く、飽きない。ジュラというテロワールのワインに、プロのティスターがどんどん引き込まれていくのが分かる気がする。


さてこの生産者のサイトですが、普通の調べ方ではまずヒットしません。


これはオフィシャル・サイトではありませんが、ようやく辿り着いたのがこちら


ご覧の通りジュラ・ワインのHPから名前の検索で見つかりましたけど、データは古く2001年のジュリアン・ラベによるものと思われます。


こちらのHPを見ればこの生産者が造る全てのワインが分かります。


アラン・ラベの長男ジュリアンの畑「En Billat(アン・ビヤ)」は標高350メートルの丘にあるということですが重要なことはサイトに詳しく書いてありますのでご覧下さい。


さてこのワイン、昔からブルゴーニュに親しんでいる人なら懐かしい味がすると思われるはずです。


シャルドネの風味はソムリエ用語で語るべきものではありません。我々飲む側の人間が訳の分からない表現を交えてワインを語るのはまことに不自然であり、普通使う言葉でワインを表現すべきであると考えます。


しっかりとした造りで、わざとらしい樽や甘みが感じられずに素朴そのもの。ですが深いコクがあり、口に含むと味密度が高いことがすぐ分かります。