ワインの裏側表側 Domaine des Guyons なのですがタイトルの文字数制限のため最後の「s」が欠落しております。

フランクとアングリッド・ビモン夫妻が造るソミュールですが、このソミュールというアペラシオンはサンセールやプイィ・フュメ、最近ではサヴニエールなどとは違いマンガや雑誌が騒がないため、どの生産者も価格は比較的安定しております。


昔はアンジューと同一に扱われていたソミュールですがそれは赤本を見れば同じページに纏められているので一目瞭然であります。


ですから二つのアペラシオンの境界線は決まっておりません。


この生産者のあるコミューン、ル・ピュイ・ノートル・ダムをINAOのHPからアペラシオンで検索すると何と沢山の原産地名称が出てきます。ワイン関連だけでもこれだけあります、ご覧下さい。


AOC - VQPRD --ANJOU
AOC - VQPRD --ANJOU MOUSSEUX
AOC - VQPRD --CABERNET D'ANJOU
AOC - VQPRD --COTEAUX DE SAUMUR
AOC - VQPRD --Crémant de Loire
AOC - VQPRD --ROSE D'ANJOU
AOC - VQPRD --Saumur
AOC - VQPRD --SAUMUR MOUSSEUX


含まれていないのはソミュール・シャンピニーぐらいでしょうか。


即ちここル・ピュイ・ノートル・ダムではアンジューの各アペラシオンを造っても良いことになっていてソミュールと共存しているわけです。


例えばアンジューの白に例を取ってみますとこちら をご覧下さい。


ZONE DE PRODUCTION DU RAISIN : の+をクリック頂くとそれに含まれるコミューンが現れます。やはり「ル・ピュイ・ノートル・ダム」がありますよね。
ワインの裏側表側
このワインの2007年ヴィンテージについてはこちら で述べましたので生産地の場所などについてはそちらをご覧頂ければ有り難いと思います。


さて2008年ヴィンテージなのでつい先日出来上がったばかりと申し上げて良さそうなワイン、早速ですが開けてみましょう。


キャップシールやコルクなどは2007年と同じです。グラスに注ぐと2007年よりは彩度が高い目の黄緑色、ですがこの生産者のワインの色は他と比べて濃い色ではありません。


グラスに妙な泡立ちはありませんし液面に渦巻き状の泡も発生しません。


香りは林檎に洋梨、そして温度を下げると柑橘系も現れます。


味わいは刺激物を全く感じない綺麗な酸と豊富なミネラル、喉の通りも極めてスムーズです。


明石の蛸と胡瓜で蛸キュウ、塩胡椒にエクストラ・ヴァージンと赤ワインヴィネガーで軽く味付けするだけ立派なツマミになります。


ワインにしっかりした濃い味を求める方には向かないでしょうけど素材重視でコテコテにならない料理を作っている方には大変重宝するワインであると私は考えます。


料理が美味しいお店にはこういったワインが置いてあれば有り難いと思います。ワインに強烈なインパクトを求める人達には理解できないでしょうけどね。