ワインの裏側表側 今から1年と少し前に空輸された2007年のボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー、生産者はポール・ボーデのために造られたシャトー・デ・マラドレとなっています。このワインは頂き物同然で譲り受けた物です。


先ずは輸入元の説明をご覧下さい。


シャトーは現在のオーナー、ジャン・ピエール&ポール・ラクロワ兄弟の祖先であるロッシュ家により1860年に建設されました。当時パリ~リヨン間の鉄道の開通に伴い、リヨンの中産階級の家が郊外で休暇を過ごす習慣が浸透しつつありました。このシャトーも当初はそういった別荘としての目的で建設されたものでした。


現在はボージョレで安定した高品質を誇る生産者ポール・ボーデ社に生産・販売が依託され、その管理の下、より高い品質を目指して厳しい収穫量制限を行なう等の努力が続けられています。


シャトーはブルイィから南へ15km程離れたサン・ジュリアン村のエスパーニュと呼ばれる小村に位置し、南から南西向きの急勾配の斜面に畑が広がります。この標高300~350mの畑は全体で18haほどの広さで土壌は50%が花崗岩質で残り50%が石灰質です。高樹齢のブドウ樹で収穫量を制限して生産するため非常に凝縮した長命なボージョレ・ワインを産出します。シャトー・デ・マラドレはポール・ボーデ社のワインの中でも最も熟成に耐えるワインに位置付けられます。


醸造方法はボージョレの製法であるセミ・マセラシオン・カルボニック方式で行われます。
貯蔵は凝縮感を出すために、現在もボージョレの伝統的なオークの大樽で行われ、冬の終わりに瓶詰めされます。


最後の2行はプリムールには当て嵌まりませんが説明としては的を射ております。


先日の2006年は予想通りでしたが1年前のヌーヴォーの状態は如何に?


早速開けてみましょう。


キャップシールには2つの孔、中心にではなくかなり偏ったところに2つ並んで開けられています。コルクは天然の色白な良質で液体に触れた部分の着色は極めて薄め。グラスに注ぐと綺麗な紫色を呈しているではありませんか!


味わいはと云うとそんなに甘くもありませんし、シャキッとした酸があるわけではありませんが甘酸のバランスは良く、後口と云うか飲み込んだ後、鼻に抜けるガメイ臭さはありません。リリース直後のアルコールが不安定なこともありませんし、きつい刺激や残留亜硫酸も全く感じられません。

今まさに飲み頃でしょうか、ですがフルーティーかどうかと聞かれたら残念ながら「イエス」とは申し上げられません。よく見ると瓶底やグラスの底に透明の結晶が結構数あります。


よくフランス人が云う「ヌーヴォー? 来年のヌーヴォーが出てくるまでは飲めるよ!」の言葉通り1年程は楽しめることが裏付けられたと思います。ですが私は品質とその価格に乖離があるため実際に購入することはありませんけどね。