輸入元の紹介には「シャトー・ロック・ド・ポーレ」となっていますが、「R」の発音は別として「シャトー・ロック・ド・プーレ」と表記すべきであります。
ラベルの左下に小さく「Par BCV à 33000」と表示していますがこれは「ボルドーのBCVに因るもの」という意味ですのでネゴシアンBCVをネットで検索してみましょう。
一発で引っ掛かったのがこちら 、日本語で書いてある通り設立されて10年程の新しいネゴシアンであります。
同じワインの2005ヴィンテージもここに載っていますね。「Chateau Roc de Pourret 2005 (St Emilion) BCV Worldwide exclusivity 」とあるように全世界の独占販売権を持っています。
このページの左下に 「BCV」のURLがあるのでそちらに移りましょう。 こちら をご覧下さい。「BCV」はBorderac Crus & Vins の略でHPは英語と中国語版があることに注目です。
先程のページは日本語で書かれていましたからこの会社のターゲットは我が国を含む極東であります。何と三井倉庫(マカオ)にもワインを持っているとのこと。それなら中国にも日本にも迅速にワインを輸送できますね。
昔と違いボルドーでは新興のネゴシアンの方が勢いがあるみたいですね。
しかし長い目で見ると大きくなるのはユダヤ系かイギリス系のネゴシアンばかり。日本人のネゴシアン、最近お話を聞きませんが元気なのでしょうか?
さて、私が常日頃申し上げてきた「プリムールに手を出すな!」、あと数ヶ月したら「失敗談や訴訟」などブログを賑わすことでしょう。
2006年のボルドーのグラン・ヴァン年明け早々入荷してくるはずです。
ですけど金融不安の影響でボルドーの市場はかなりの冷え込みが予想されます。プリムール販売を下回る価格で現物が出回る可能性が極めて高いと思います。
おまけにこのユーロ安。
先日も申し上げましたが「高くなるはずのワインが半値程に値下がっているではないか!」などというクレームが今からでも聞こえてきそうな雰囲気であります。
消費者を巻き込んでいるネット販売店など先行きが危ぶまれるはずです。
ワインは現物を自分の目で見て確かめてから買うように心掛けて下さい。私は消費者を巻き込むワインのプリムール販売には断固反対であります。
先払いしても元本の保証はありませんし金融機関でない普通のワイン販売店ですから潰れることもある訳です。潰れてしまうとワインも届かない訳ですから「万事休す」になってしまいますよ。
さて脱線してしまいましたがワインに戻ります。
キャップシールはアルミの引き抜きタイプ、シームレスで高級感がありトップに孔はありません。
コルクはそこそこの品質の天然物でトップ・ボトムに○で囲んだ2006、サイドにシャトーの名前が印字されています。
グラスに注ぐと何となくよどんだ色、匂いは右岸のワインによくあるメルローの完熟していないアロマ。一口含むと先ず歯にピリピリが走ります。次に舌先にも刺激物を感じ、かなりいじってある様子であります。こういった刺激物を多く含むワインはあまり好みではありません、身体にも決して優しくないのは云うまでもありません。
人の好みは千差万別、私は好みではありませんが好む人も居て当然かも知れません。
輸入元のデータを見てみましょう。要約すると
平均樹齢40年のメルローとカベルネ・フランが各50%、面積は7ヘクタール、収量は50hl/ha、平均生産量 18,000本、土壌は底土に鉄分を含む粘土石灰質、醗酵・熟成はステンレスタンク。
とのことですがネゴシアンからのデータ直訳でしょうね。
これを見る限りシャトーの生産量は3,500hl即ち46,666本、シャトー・ラベルは18,000本かも知れませんが残りは他のネゴシアンに売っているのでしょうね。
でないと計算が合いません。
また熟成は樽の使用があると思われます。タンク熟成ならもっと果実味が前面に出てよさそうですし、刺激物質が少ないはずであります。
結論を申し上げると普通どこにでも転がっているワイン。先日ご紹介したボルドーの方が品質的には上でありボトル半分でギブアップ。