昨日に引き続きドメーヌ・ニノのワインですが今日は畑名シャポニエールという赤ワインです。


Rully のアペラシオンとしてロゼがないことを申し上げましたが、コート・シャロネーズにロゼを生産しているところはいくつもあります。


このコミューン Rully も例外に非ずです。


INAOのHPのコミューン検索を使い「Rully」をアペラシオンで検索すると次のものが登場します。


AOC - VQPRD --Bourgogne

AOC - VQPRD --BOURGOGNE ALIGOTE

AOC - VQPRD --BOURGOGNE GRAND ORDINAIRE

AOC - VQPRD --BOURGOGNE GRAND ORDINAIRE ROSE

AOC - VQPRD --BOURGOGNE MOUSSEUX

AOC - VQPRD --BOURGOGNE PASSE-TOUT-GRAINS

AOC - VQPRD --BOURGOGNE ROSE

AOC - VQPRD --CREMANT DE BOURGOGNE

IGP --Emmental français Est-Central

AOC - VQPRD --RULLY

LR - IGP --Volailles de Bourgogne

LR - IGP --Volailles du Charolais


Rully では上記の農産物にそれぞれその名を表示して出荷できることになってますがワイン関係だけは太字で示しました。


これらのうちロゼを含むアペラシオンは・・・ お分かりでしょうか?

参考書を見ないで一発で答えられる人はかなりワインの経験豊富と申せます。


答えは後程!


さて1988年度のギ・ド・アシェットを見たらやはりこの生産者載ってますね。


正確には Domaine Pierre-Marie Ninot Le Meix Guillaume 2 Rue de Chagny 71150 Rully なのですが、この本には住所が「71150 Chagny」になってます。

これは恐らく住所の一部に「Chagny」があるので早とちりした訳だと思います。


昨日の例も申し上げましたがワイン関係の書物というもの海外の出版物(仮にフランスのものであっても)全て正しいと思ったら大間違い!


もちろん日本のワインに関する本などハッキリ申し上げてデタラメだらけとしか申し上げられません。

著者がいい加減な人物ですから内容もいい加減で当然であります。フランス語の誤訳など日常茶飯事のこと、ひどい本になると平気で「ペトリュスのセパージュはメルロー50%、ボーシェ(正しくはブーシェ)20%、カベルネ30%」なんて書いてます。

これは恐らく近隣シャトーの話をペトリュスの話と聞き間違えたと思われますが、大学の講師を務めた人間でさえこの体たらくであります。


さてさて先程の解答は如何に、自信を持って答えられたでしょうか?


先ずは語尾に「ROSE」とつくアペラシオンは当然のことですから全て正解となります。


一番上の「Bourgogne」は不正解、赤と白しかそのワインは名乗れません。詳しくはこちら をご覧下さい。  


上から2番目のアリゴテはご存知の通り白ワインのアペラシオンですから不正解。


3番目のグラン・トルディネールはどうでしょうか? これも赤白しかありません。詳しくはこちら をご覧下さい。 

ですからこれは不正解。


さて次が曲者です。ブルゴーニュ・ムスーは今現在、赤・白・ロゼが全てあります。赤の泡をフランスが認めてアペラシオンを与えているのですね。もちろんロゼもあるのでこれは正解。


次のパス・トゥ・グランはご存知の通りロゼと赤のアペラシオン、ですから正解。


最後のクレマン・ド・ブルゴーニュはご存知の通りロゼと白だけのアペラシオンだから正解。


従ってロゼを含むアペラシオンは


BOURGOGNE GRAND ORDINAIRE ROSE、

BOURGOGNE MOUSSEUX、

BOURGOGNE PASSE-TOUT-GRAINS、

BOURGOGNE ROSE、

CREMANT DE BOURGOGNE


の合計5つが正解と云うことになります。


ですからリュリーのコミューンで造られるロゼワインのアペラシオンは上記5つのどれかが当て嵌まると云うことになります。(ヴァン・ド・ターブルを除く)


オッとこのワインについて書き忘れていました。


白ワインと違い5ミリ長いコルクを使っていることからそこそこ寝かせてから飲むようにとの思いが感じられます。


色は最近の傾向からは外れた薄い色合い。ですが本来コート・シャロネーズでそんなに濃い色のワインなど無かったはず、むしろこれが当たり前の色ではないでしょうか。


グラスに注ぐと綺麗に艶が出ています。香りはピノの艶めかしいアロマにルイ・ヴィトンの取っ手の匂い。


私好みの辛口に仕上げられ残糖分は殆ど感じられません。これから美味しいであろう和牛のしゃぶしゃぶにはピッタリかもね。


結論です。1990年以前の仕立てでリュリー・メルキュレのワインに馴染んでおられるベテランには受けるでしょう。ワインの質はかなりのハイレベル、作為的な色や味付けは皆無。本来のリュリーを語るに必要な条件が揃ったワイン。お薦めですがチト高い。為替が落ち着く頃まで待って買いたい。