南米はチリの泡、最近輸入されたらしいので試してみました。外観の特徴は昔懐かしいキャップシール! 瓶口から1/3ほど覆っていますが金色の凹凸のある例のパターンは20世紀の後半いろんなシャンパーニュに使われたタイプです。
今時こんなキャップシールを使っているシャンパーニュ・メーカーはないと思うのですが・・・・。
キャップシールは外しやすい処理がされておりミュズレは黒のコーティング、コルクは最近見たことのない屑コルクを固めたようなタイプで抜き取ると笠はボヤーッと開いてきます。
栓を押し上げる圧力は低い目で恐らく3気圧か、チョイ上回る程度でしょうね。
噴きこぼれることなくグラスに注ぐと泡立ちはそこそこ穏やかと云うかそれなりと申し上げたらよいのでしょうか。
香りの特徴はフランス産ではあり得ないバナナの香り。
色はごく一般的なレモンイエローで彩度は低い。
口に含むと泡そのものはサイダーのようにボコボコとはじけることなくかなりお上品。後口に甘ったるいところが残らず、飲み込んだ印象は悪くありません。
最近のスペイン産カヴァがユーロ高の関係で割安感が薄れてきたのでこのチリのスパークリングワインはそれに替わる物として期待できるかも知れませんね。
輸入元のデータを見てみましょう。
ワイナリーの詳細は後回しにしてこの泡のデータだけ先に見ると
「青りんごや白い花のアロマに香ばしいアーモンド香を持つ。フレッシュでイキイキとした酸と細やかな泡が特徴。
■ セントラル・ヴァレー
■ ブドウ品種 : シャルドネ 60%、セミヨン 40%
■ 年間生産量: 600,000本
■ 醗酵 : シャルマ方式
■ ガス圧 : 3.7bar
■ 残糖 : 12~14g/l 」 とのことであります。
やはりシャルマ方式でしたか、瓶内2時醗酵ならもっと泡の勢いが強いはずなのでそうではなかろうと思っておりました。
残糖が結構あるのですね、かなり冷たくして6℃で飲んだためそんなに残糖があるとは気が付きませんでした。
また葡萄品種を見てビックリです。シャルドネは雰囲気的に理解できてもセミヨンとは判りませんでした。私はピノ・ブランとの混醸かと勘違いしておりました。
税別¥1,200は魅力的な価格です。カヴァよりも安くて飲み味がナチュラルなら一般には受け入れられるでしょう。でも個人的にこのバナナのような匂いは好きにはなれませんが…。
輸入元のワイナリーについての説明をコピーします。
「所在地 : ロントゥエ・ヴァレー (クリコ・ヴァレー内) 1879年、「シャンパーニュ・バルディビエソ」として南アメリカで最初に泡を生産した家族経営の醸造所。ワインの他にも、国内シェア75%を誇るスピリッツ・メーカーをグループ会社に持つチリ飲料業界の重鎮的存在です。
自社畑は高品質ワインの産地として注目を集めるロントゥエ・ヴァレー(クリコ・ヴァレー内)に位置。1929年にはスペインの品評会で金賞を受賞、その後も国際的な品評会で数々の高い評価を獲得しています。
現在では、国内スパークリング市場でそのシェアを65%にまで拡大、チリでも数少ない本格的な瓶内二次醗酵方式で泡造りを行う生産者です。 100年以上の月日をかけて培った歴史と伝統は、スパークリング・ワインの枠にとどまりません。
チリのワイン史上例のない高評価をボルドーの品評会で獲得、数多くの金賞を受賞し、今日ではスティル・ワインの生産者としても高品質ワインの造り手としての地位を築いてきました。『全ては畑から』と、ブドウ栽培に拘り、自社畑以外にも自社が提唱する栽培方法を実践した農家と長期契約を結び、品質を重視した報酬制度を導入、原料ブドウの高い品質を維持しています。また、最新の醸造設備を整えることによって、手をかけて育まれた高品質なブドウのキャラクターを最大限に生かし、ワイン造りを行っています。」