クレマン・ド・リムーは先日拙ブログで少し触れたと思いますがグッドタイミングに新製品として発売されました。
ドメーヌ・J.ロランスの恐らく一番高い製品ではないでしょうか。輸入元の書き方では生産者はつい最近ドメーヌを立ち上げたみたいですがネットで調べると意外に古くこのワインのヴィンテージ1996年なども見つけることが出来ます。
ちなみに輸入元のデータは「クレマン・ド・リムー A.O.C. 、ブドウ品種 : シャルドネ 60%、シュナン・ブラン 30%、モーザック 5%、ピノ・ノワール 5% 、樹齢 : 平均15年 、土壌 : 石灰質 、 栽培面積 : 7ha 、収量 : 50hl/ha 、年間生産量 : 30,000本 、醗酵 : ステンレス・タンク、熟成 : 瓶内熟成22ヶ月 (法定熟成期間15ヶ月) 、ガス圧 : 5.5気圧」とのことであります。
俄に信じがたいのはいつものように収穫量からの年間生産本数の数値、普通で計算すると46666本になるはずです。
ならば、ドメーヌのHPを探してみましょう。
なかなか生産者に結びつくHPは見つかりませんでしたがやっとの事でまずこちら が引っ掛かりました。
ここに生産者のURLが示されていますがもっと重要な価格についてのことが書かれています。
3.60~5.20ユーロとのこと。先ほど申し上げたようにこの生産者の一番高いワインでしょうから5.20ユーロがこのワインの価格と見るのが妥当でしょう。
さて生産者のHP(英語版)はこちら をご覧ください。左側のメニューから「Our Products」をクリックすると4種類のワインを生産していることが分かります。即ちクレマン・ド・リムーが2種類、ブランケット・ド・リムーが2種類であります。
おやおやこの生産者のHPではこのワインについて生産本数2万本が上限になっているではありませんか。
また種類別に畑の広さなど提示していません。
土質についてですが生産者のHPによるとモーザックとシュナンについては粒状の粘土石灰質となっていますが、シャルドネとピノに関しては肥沃な水はけの良い土壌となっています。
ヘクタールあたりの収穫量については50hl/ha<font color="red">以下</font>となっており輸入元の説明とは食い違っています。また輸入元はこのワインだけが「テート・ド・キュヴェ」に拘っているような記述がありますが生産者が造る4種類のワインには全て「テート・ド・キュヴェ」の表示があります。
輸入元は正確にワインの素顔を表現して頂きたいと思います。
不要な記述は誤解の元ですので取り除いた方が賢明ではないでしょうか。
さてボトルを開けてみましょう。
まずはユニークな形のボトル、肉厚もあり重さ920グラムというヘビー級であります。
コルクはごく一般的な積層構造のスパークリング用でボトムには生産者のシンボルマークとアペラシオンが印字され横には「05 08」とあるので2008年5月デゴルジュマンと云うことだと思います。
針金はメッキやコーティングがない安物でトップキャップはグリーン色のスチール。安物丸出しで品がありません。
まずコルクを抜く時かなりの高圧が手に伝わってきます。
氷を多めに思い切り冷やしてから開けることをお薦めしたいと思います。
開けてすぐ飛び出る香りは青リンゴのフレーバー。グラスに注ぐと色はグリーン色の成分を多く含む黄緑色。泡立ちは予想より遙かに細かい!
口に含むと意外にあっさり。辛口に仕上がってはいるもののお上品すぎると云われる可能性が高いのではないか? そこそこ瓶内二次醗酵に時間を掛けているならもう少しミネラルやコクがあっても良さそうであります。「重くはない」と云ってもある程度飲み応えが必要な価格帯のものではないか?
表向きに5.20ユーロなら数を買えば(最低出荷量は40ケース)、4.50ユーロには商談できるはず。インランドチャージが思った以上に高く付くのでしょうか?
モッツァレッラ・ブッファーラにフルーツトマトでカプレーゼ、クロワッサンとローストビーフなどに合わせましたが浮いてしまいました。
ですが今流行の内容の乏しい和食や野菜中心の例えば豆腐料理店などではこのワインは喜ばれる可能性は大いにあるでしょう。
薄味の好きな方には大変相性が良いみたいです。