8v0617.jpg日本では珍しいサヴォアの白ワインです。まずは輸入元の説明をご覧下さい。

キャッチ・コピーは「お待たせしました! アルテス種のスペシャリスト、ブリュノ・リュパンのフランジーが新入荷です」とのことで、説明は「生産量の大半が自社のレストラン等で完売してしまう希少なサヴォワ・ワイン。レモン等の柑橘類、ミネラルが存分に感じられる爽快な香り。さわやかな酸味は口中を洗い流してくれるようです」とあります。


まず最初の謳い文句ですがこれでは「フランジー」がワインの名前と勘違いしてしまう恐れがあるのではないか? このワインのアペラシオン名称は「ルーセット・ド・サヴォア」であり「フランジー」とはこの生産者のあるコミューンの名前であります。「畑の名前」と輸入元の担当者は勘違いしているのではないでしょうか?
ワインの説明文は極めて妥当な見解であると思いますがキャッチ・コピーは頂けません。


ラベルの生産者のところをよくご覧下さい。ドメーヌ名の隣に「Viticulteir-“Les Aricoques”-74720 Frangy」とあります。コミューン・ドット・コムで調べる方法もありますがINAOのHPからでもコミューンの検索が可能です。場所が何処にあるかはコミューン・ドット・コム、そのコミューンのアペラシオンが知りたければINAOのHPが便利です。


まずは場所を見てみましょう。こちら がその「フランジー」の場所を表すコミューン・ドット・コムのページで、地図上に示された○印をクリックすると周辺地図が現れます。


次にINAOのHPの左のメニューから「Produits」をクリックして上から2番目の「Recherche par commune」をクリックして検索画面を立ち上げ「frangy」と入力すると「二つのコミューンが存在する」と表示が出ます。で下の74 frangy を選ぶと下記の画面が現れます。


LR - IGP
--Emmental de Savoie
IGP
--Emmental français Est-Central
AOC - AOP
--Gruyère
LR - IGP
--Pommes et poires de Savoie
AOC - VQPRD
--ROUSSETTE DE SAVOIE
LR - IGP
--Tomme de Savoie
AOC - VQPRD
--VIN DE SAVOIE
AOC - VQPRD
--VIN DE SAVOIE MOUSSEUX
AOC - VQPRD
--VIN DE SAVOIE PETILLANT
LR - IGP
--Volailles de l'Ain


お分かりでしょうか、チーズならグリュイエールのアペラシオンとなっておりワイン関係はルーセット・ド・サヴォアをはじめ全部で4つのアペラシオンの範囲内にあることが書いてあります。


で、そのルーセット・ド・サヴォアをクリックすると下記のワイン群が表示されます。
--ROUSSETTE DE SAVOIE
--ROUSSETTE DE SAVOIE
--ROUSSETTE DE SAVOIE FRANGY
--ROUSSETTE DE SAVOIE MARESTEL OU MARESTEL-ALTESSE
--ROUSSETTE DE SAVOIE MONTERMINOD
--ROUSSETTE DE SAVOIE MONTHOUX


即ち「ルーセット・ド・サヴォア・フランジー」で一つの言葉、一つのデノミナシオンを形成することになります。フランジー」だけが一人歩きすることはあり得ないわけです。


ではそのデノミナシオンの詳細はと云うとこちら をご覧下さい。
ワインと云うもの正しい知識を身につけると間違った表現はすぐ見抜くことが出来ます。
前置きが長くなりましたが開けてみることにしましょう。

まずはキャップシールですがとてもアバウトというか太めに作られ皺だらけになり被せてあります。ツーピースのアルミ製で栓は合成モノの「nomacorc」、長さはたった38ミリですので「早く飲んでしまえ」と云われているみたい。
ワインには残留亜硫酸が残っていますが気になるようでしたら温度が高い内にデカンタしてもう一度ボトルに戻してからワインクーラーに入れて冷やします。色はかなり彩度の低いレモンイエロー、香りは独特の柑橘系。味わいは極めて辛口と思ったのですが意外にマイルド。残留亜硫酸を飛ばしたのでそう感じたのかも知れませんが辛口好みの人には合うと思います。


ブロッコリーを茹で、エクストラ・ヴァージンで作ったニンニクオイルでソテーします。このワイン、ニンニクの風味とよく合うので試してみてください