8v0201-1.jpg先ずは輸入元の説明をご覧下さい。

「◆シャトー・ベルヴューについて◆
『手頃な価格帯で、その価格以上の満足感を与えられるものを造ろう』というコンセプトのもと、オーナーネゴシアンが協力して作り始めたのがシャトー・ベルヴューです。
フロンサックの小高い丘の裾にある、粘土質の畑で造られる、ここワインは、元々悪くはなかったのですが、正直よくある安いワインの範疇を越えてはいませんでした。しかし、長い経験を持つネゴシアンは、畑の日当たりも、水はけも申し分ないこの環境で育つ葡萄は非常に質が良く、望むものを実現する事が可能ではないかと感じ、2003年からオーナーと改善を始めました。そして、初リリースの03年、04年と続けてリリースから2ヶ月で完売という人気となりました。そして、2005年ヴィンテージから、以前から醸造を担当していたニコラ・ダブディック氏がオーナーとなり、また一段と品質を向上させました。


◆ニコラ・ダブディック氏について◆
1972年 ブルゴーニュ、ディジョン生まれ。ボーヌ・ロマネ(ヴォーヌ・ロマネと書いて欲しい)のコンフェロンで2年間修行した後、ボルドー、サン・テミリオンのヨン・フィジャックにて、10年間テクニカルディレクターとして活躍しました。2006年に長年の夢であった自分所有のシャトーとして、CH.ベルヴューを購入。ブルゴーニュ出身ということもあり、ブルゴーニュ製の大樽(400L)を多く使用することもあります。彼の造るワインは、フレッシュでエレガント、そしてフェミニンなものが多いのが特徴です」とのことであります。で、その畑の特別な区画の葡萄だけで造ったのがこのワインとのことですが、明細は「A.O.C.ボルドー、ブドウ品種 : メルロー100%、平均樹齢 : 20年、栽培面積 : 1ha、土壌 : 粘土質、生産量 : 4,800本、収量 : 36hl/ha、熟成 : ブルゴーニュ産大樽(400L、新樽比率100%)にて12ヶ月」と云うことであります。


上記の説明文についてですが下線の部分そのオーナーとは誰なのか、またどこのネゴシアンかは不明ですね。


このベルヴューに関しては以前ここで 噛みついたのですが、さすがに今度はシャトー表示をしていません。ベルヴューがシャトー・ベルヴューでありその特別区画でワインを造っているのなら堂々とシャトーの名前を冠するはずでしょうけれども。また不思議なことに一介のサラリーマンだった人がいきなりシャトーのオーナーになったのでしょうか?
この元オーナーとネゴシアンそして新オーナーの関係についてはまたじっくり話を伺ってみたいと考えます。


何はともあれ開けてみましょう。


以前ご紹介したシャトー・モンタロン もこの生産者と関わり合いがあるようです。ネットには殆ど登場しないこのダブディック氏を新たなヒーローとしてプロデュースする動きがあるのでしょうか?

キャップシールはこれら一連のワインと同じくビニルコーティングのアルミ製でコルクも面取りしてある例の物。グラスに注ぐとモワッとした葡萄を煮詰めたような匂い、色は幾分落ち着いていて紫色は収まっておりグラスを回していると梅干しのような香りが出て来ました。味わいに上品さがないのはやはり遊離した色素やタンニンが粗いためでしょうか? しかし時間と共に甘さのレベルが上がってきてバランス良好となりました。


牛頬肉の赤ワイン煮込みと合わせるとピッタリ。布施駅南側の桜本食品はホルモン専門の食肉店ですが客の殆どが焼肉店を営む所謂プロばかり。頬肉はホルモンの「ツラミ」として流通し「ウチツラ」と「外ツラ」とがあります。昔は大変安かったのですがこの5年ほどで一気に3倍近く価格が跳ね上がっています。それでも家で造ればお安いもの。わざわざレストランに出掛けなくても簡単にできるのが『牛頬肉の赤ワイン煮込み』。煮込むときには頂き物の日本酒を使うのがポイント。最初から赤ワインで煮込むと酸っぱくなってしまいます


プロの人は簡単には料理のコツを教えてくれません。肝心なことは云わないのがプロなのかも知れません。