8v0123-1.jpgシャトー・シャンテリュン、エチケットを見る限り「月に歌う」と云うより「月に向かって吠える」という意味なのでしょうね。初耳のシャトーですが、アペラシオンはマルゴーと云うことで2度ビックリです。


で、輸入元のHPを開いてみると「オーナーのホセ・サンファン氏は現在もカントナック・ブラウンのエノロジストを務めている。シャンテリュンはラスコンブといった銘醸シャトーの近くの丘陵地にあるという恵まれたテロワール」とのことですが、肝心な説明が抜けているのではないでしょうか?

私としては、このシャトーはいつ、誰がどれだけの広さのシャトーを設立したのか、ファースト・リリースはいつなのか、そういったことを伝えるべきと考えます。で、ネットで調べたのですがそれらしきシャトーのHPはヒットしませんのでこちら を見るとこのオーナー、ホセ・サンファン氏はAXAミレジムの関係者のようであります。


元に戻り輸入元のHPの資料から「フレンチオークにて18ヶ月熟成(225L、新樽比率50%) 」とのことですので強い樽香が予見できますが果たしてどんなワインなのでしょうか?


キャップシールは若干薄いですが錫箔でつや消しの鉄紺色に染められ、銀色の上弦、下弦そして満月があしらわれています。トップは3本の麦穂?にシャトーの名前がレリーフ、孔はありません。

8v0123-2.jpgコルクのトップ・ボトムには○で囲んだ2005、サイドにはエチケットと同じ図柄とシャトー名とマルゴーの表記が二箇所天地逆さまで配置しています。コルクはかなり上質の長さ50ミリで名醸シャトーものと殆ど変わりありません。


昨日のワインと比較すると抜栓時に香りが広がることはありませんでしたが、こちらは色がとても濃厚であります。光の当たり具合では殆ど黒に近く、グラスに注ぐとアメジストとでも申しましょうか紫が強く印象に残ります。


香りはブルーベリージャムにシナモン・バニラ風味も感じます。完熟した葡萄の風味は昨日のワインの方が濃厚ですが、こちらは一段と洗練された高級ワインの上品さを感じます。甘さも控えめでこれからの熟成が楽しみであります。


税込価格4725円は目新しいシャトーなら躊躇して当然ですが、飲んだら納得のヴァリューはあるでしょう。


残っていた神戸牛・サーロインとセロリと人参を日本酒で煮てアクと脂を取り除き、馬鈴薯を加えさらに煮てトマトピューレを投入、ヨーグルトとカレーパウダーを入れて贅沢なカレーを作りました。粉も油も使いませんが実に旨いカレーになります。

ワインには頗る合うとは申しませんが別に違和感もなし、パンはイカリスーパーの食パン。味の強いパンは私は好みません。

推定蔵出し価格は10.25ユーロ。マルゴーの新しい☆となるでしょうか? ああ☆じゃなくて月ですか?