リピート注文は、新規注文と決済注文のセット(イフダン)などのトラップをいくつか仕掛けておいて、決済されるとまた同じ注文を繰り返す、という方法です。
一般的には、あるレンジ幅に決めた数の注文を等間隔で仕掛けます。
レンジ相場で価格が髙下を繰り返せば、何度も同じ注文が決済され、利益を積み重ねて行きます。
しかし、相場が予想と外れ下がり続ければ、買の場合、次々に仕掛けた注文が約定され決済されずポジションが残り、含み損が膨らみます。
逆に想定レンジを越えて上がり続ければ、すべて決済されますが、新規注文が入らず、利益を取りこぼします。
こうなると、気長な戻り待ちです。
そこで、こんな状況を避けるリピート注文系EAを考えました。
名前は
FlexTrappper(フレックス・トラッパー)
逆指値注文だけで、柔軟な間隔で、トラップを仕掛けます。
では、仕掛け方を、買の場合を例にとって解説します。
まず最初に、逆指値注文を現在レートより少し上に仕掛けます。
値が上がれば約定され、利益確定まで決済を待ちます。そして決済された後は、またすぐに逆指を仕掛けます。
こうすれば上値を追えて、取りこぼしが減らせます。
下げる場面では約定されませんので、注文をキャンセルして、新たに現在レートより少し上に逆指値注文を仕掛けます。更に下がればまたキャンセルして新たな逆指注文を出して、レートが上昇して約定するまでこれを繰り返します。そうすることによって、少しでも安い位置でポジションを持てます。
一旦レートが上昇しても決済まで至らず、ポジションを保有したまま下がる場合があります。その場合、ポジションの約定価格からある値幅以上の下がったときは、次の新規逆指値注文を出して同じように仕掛けを行います。
これによって、通常等間隔でトラップを仕掛けるよりも、下げに応じてトラップ間隔が広がり、より安い価格でポジションを持て、値が戻ったとき有利に決済されます。
これがFlexTrappper(フレックス・トラッパー)です。
次回は、MT4で自動売買を実行するプログラム処理を説明します。