さて、前回の記事から3年もあいてしまったぞw
今更ながらジョンの黒いテレキャスター製作記の続きです。
ひょんなことからGIBSONエンボスロゴのピックアップカバーを入手出来たことから希望が湧き、入手へ向けて具体的に動き出したオイラ。
現在の状況は「玄関ドアが手に入ったから家を新築します」と言っているようなもの。
ようやくスタートラインに立てたに過ぎない。
ともかくは慎重に行こう、まずはさらなる情報収集からである。
ジョンの使用した本物は近年何ヵ国かで展示されたことがあり、今までよりも鮮明な画像が手に入りやすくなった。
前回の内容と重複するが主な特徴を列記すると
・メイプル1ピースネック(21フレット)+58~9年仕様スパロゴ
・Groverペグ+大型ワッシャー
・60年代仕様のブラックボディ+3プライピックガード(うっすらパール模様との情報もあり)
・トップロード式のブリッジ+サドル下には正体不明の金属板
・ストラトに使われている白いスイッチノブ
・ボリューム・トーンノブは頭の平たいタイプ
これだけ判れば少なくとも外観はかなり近付けられる。


問題は…
素体に使えそうな仕様のテレキャスターが現行品には存在しないこと。
中古品も片っ端から探したがやはり納得のいくものは見当たらない。
じゃあもうパーツで集めようと思いついたのはずいぶん経ってからのことだった。
たどり着いたのはフェンダーメキシコのリプレイスメントパーツ。
これなら新品で手に入る。


一番仕様の近いものを揃えた。
60sボディ材はちゃんとアルダー。
50sネックはラッカーの方にしたが元々幾分焼けたような色合いになっている。
ロゴの位置だけジョンと違うけどまぁこれはあとでゴニョゴニョ…
余談になるがボディは比較的簡単に手に入ったもののネックはかなり難儀した。
国内店舗に在庫切れということで海外お取り寄せ2週間待ち。
ようやく届いて梱包開けたらストラトのネックが入ってて![]()
当然返品出来たけど再取り寄せにまた2週間以上必要と言われ、怒りをこらえて再び待った。
でもそろそろ到着かな~の段になって「確保できませんでした」と一方的にキャンセルされました![]()
俺の一か月を返せ。
結局自分で海外通販。
4日で届いたww
ここまでひどいトラブルではなかったけれど他のパーツ探しもスムーズとは言い難かったなぁ(遠い目
・同じパテント刻印のトップロードブリッジは国内に無くebayで落札。
・6連のものが存在しないGroverは3×3を2セット購入して半分を犠牲に。
・GIBSONカバーの中に搭載するピックアップも紆余曲折の末、Grenning Dog工房さんにお願いしてearly70’s仕様を再現したものを作って頂いた。
配線・ポッドなどの電装系やその他細かいパーツを除き主要なものは全てFender純正品。
ジョンが取り替えたパーツも同じブランドを使うことにこだわってみた。
都度都度高くつき過ぎたのでだんだん自分の顔色が悪くなって来た時期でもあった。
最終いくらかかったか怖くて計算してない![]()
こうしてGIBSONカバー入手から約半年後。
ギターとして機能できる所まで役者が揃った。

今回ザグリ加工も必要なため組み込みはプロにお任せ。
期待に胸は膨らむばかりだ。
「完成は1ヵ月後です」
店主の言葉を励みに楽しみにカスタマイズ計画は続くのでありました。
・・・この後起こる新たなトラブルなど知る由もなく(笑)
#3へつづく。