大阪の西成に住んでいた。

道に人糞が落ちている日もあったし、家と駅の間にあるすべての高架下にホームレスが寝ていた。

東南アジア系の若者がたむろするよなアパートに住んでいた。

ある日駐輪場においていた自転車のスマホフォルダーが盗まれていた。

腹が立った私は張り紙をした。

「〇月〇日 盗んだものは直ちに元の位置に戻せ。 従わない場合は警察に通報します。」

待てど暮らせどスマホフォルダーは帰ってこなかった。

バイト帰り 家の近くを歩いていた。

二つとなりのアパートの駐輪場に、私のスマホフォルダーをつけた自転車が止まっていた。

同じメーカーなだけかと思ったが、注意深く見ると私のものと同じ傷がついていた。

確信がもてたため勝手に外して持って帰ろうとした

もうすこしでとれるというところで、「おい、なにしてんねん」と前方から声がした

顔を上げると30代くらいの男がこちらをみていた。

「それおれの弟のやつや。何勝手に触っとんねん」

ギクッとしたが、必死に食い下がった。

「いやこれ、僕の盗まれたスマホフォルダーなんすよ。取り返そうと思って外してました」

男は叫んだ。「あ?!証拠はどこや、弟呼ぶから動くな」

電話に応答した弟はすぐに駆け付けた。

大柄な坊主の男だった

私はこの時点でしょんべんがちびっていた。

弟はさっそく噛みついてきた。「おい自分のっていうなら領収書出してこい。警察よぼか?自分泥棒やで」

冷静を装って答えた。「お兄さんの顔みたら、犯人やないってわかりましたわ。お騒がせしてすんません。」