一般的に健康的な歩き方というやつは、ウォーキングの歩き方だにょ。
腰を高い位置にして、おへそのあたりから脚が始まるイメージで、腰を回転するようにして、ひざをなるべく真っ直ぐにして、手を大きく振って、大股で颯爽と歩く。
これはリフレッシュしたり身体を鍛える目的なら大正解なんぢゃが、瞑想にはちと遠いの。
それでは歩行禅のやり方を大公開ぢゃ!
先ずはリラックスして立つ。
上半身の余分な力を抜くよ。
次に頭を上に伸ばし高い視点になるようイメージする。
イメージでいいよ。
無理に伸ばさない。余計な力がかかるからだ。
上半身は坐禅と同じと考える。
目は半眼が理想じゃ。外を歩く時は危ないので普通の目線でよい。
いずれにしても地平線を見据えるような感じだ。
臍下丹田を意識する。
臍下丹田はへそのちょっと下にある。
氣(ふぉーす)を感じれば最高ぢゃが、なんとなく意識する程度でも十分や。
ひざをちょっと緩めて重心を下げ、丹田が身体の中心になるイメージじゃ。
重心は臍下丹田から垂直に大地に落とすイメージぢゃ。
歩き出す時に臍下丹田に地平線と並行した一本の線が貫いているというイメージをして、引っ張られているとイメージする。
丹田を基準とした並行移動ぢゃな。
脚の進め方は、ゆっくりめに、摺り足のようにする。
膝は伸ばしきらない。
摺り足といってもそんなに特殊な歩き方ではないゆ。
なるべく地面から足を上げないように歩く。
足で地面を確かめるように。スキャンするようなイメージぢゃ。
歩くごとに地面から蓮華の花が咲き、花の上を歩いているイメージをすると完璧ぢゃ。
呼吸は鼻から息を軽く吸って、口からすこしずつ吐いていく。
歩くリズムに合わせるとやりやすいぞ。
1歩で息を吸い、2,3,4,5,6と吐いていく。
或いは1回吸って2回吐く、でもよい。
これはご自分の身体に聞きながらやってくれ!
一番気持ちの良い方法でやればいい。
コツは臍下丹田を意識しながら吐く息を長くすることぢゃな。
苦しくなるようなら普通の呼吸、歩法に戻ること。
また、過呼吸にならんような。ゆったりした呼吸を心掛けよう。
次回!「歩き禅 応用編」摺り足ですりすりしながら待て!