歌い尻が大事にゃのん!
歌い尻とは、声を終わらせる時の技術ぢゃ。
具体的にはビブラートじゃの。
歌の上手い人は自然に声を震わせている。
これがビブラート。
案外できる人は少ない。
そういう人は、3度トリルを練習するんじゃ。
素早く3度音程を上下させる。
最初はぎごちなく「あ・↑あ・↓あ・↑あ・↓あー」という感じかもしれんが、
そのうち「あ~~~~~~~」と連続できるようになる。
そうなればしめたもんぢゃ!
歌う時に音程を狂わないようにしながら震わせたり、震わせなかったり、どこからでも自在にできるようにしよう。
まずは、歌い尻ぢゃ。
声を張って伸ばすようなところがやりやすいな。
演歌で言えば、
「天城越えーー~~」の「え」の後半に入れるだ。
あと、演歌で言えば発音の初めに入れたりもする。これを塩梅と言うよ。
途中に入れるとコブシが効いてる!なんて唱法になる。
あまり強く入れると風情がないので、声量を控えるのがコツぢゃ。
マスターするとカラオケのスタアになるのは間違いないわい。
また、あらゆる歌謡、里謡、民謡ではこのわずかな震えなどの型が色々とあり、それぞれ奥伝になっておる!
総じてメリスマと呼ばれるが、音程の微妙なるコントロールがそれを可能にする。
実はこの半音やそのまた微妙な音が大事なんぢゃ!
音のズレは勿論不協和音なんじゃが、このズレこそが、不安定な音だからこそ、協和音に戻る原動力となり、ドラマチックな展開となる!
例えば、全く失恋もない、主人公に困難が全く訪れないドラマを見ても退屈ぢゃろ?
主人公に災難が降りかかるのを克服するから面白いんぢゃ。
メロディも同じ!
協和音とは違うところがホントは大事なんだね!
しっかり身につけていただきたい!