文明が発達しても人の悩みは恋愛、仕事 、人間関係などあまり変わることはありません。鎌倉時代に藤原定家によって選ばれたとされる百人一首においても、現代の人と同じように悩む人々の心が表されています。長い時代を過ぎてもなお共感される作品だからこそ、そこに書かれている内容は現代にも通じるところがあります。
今日はそんな百人一首から「結婚とトキメキ」について読み解いてみましょう。
筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて ふちとなりぬる
〈陽成院〉
意訳:ささやかな気持ちが積もり積もっていくうちにあなたがいとおしい存在になった
結婚をする相手を探す時に、トキメキをそのヒントにする人がいます。
確かに、恋のトキメキを成就させて結婚することはドラマチックで運命を感じさせるものです。
また、世の中にあふれている物語を観ているとそれを求めてしまうのは当然のことでしょう。
とはいえ、結婚は相手と生活を共にするもの。
結婚した後に相手との日々の生活を積み重ねた先で幸せを感じることもあります。
そういう意味では、日常を共に過ごせるパートナーであるかも大切なことです。
もちろん、あなたが「恋愛感情を感じる相手」ということが最優先事項であるならば、トキメキを優先しても構いません。
しかし、恋愛の先まで少し視野を広げることで気が付くこともあるかもしれませんよ。