4月29日のこと.
原稿を書いている途中で写真が必要になって出かけたのですが,円山川の旧河川沿いに歩いたらおもしろくて,ついつい散策してしまいました.
現在流れている円山川は大正から昭和にかけて改修されたもので,古い河川は現在街の中の用水となって残されています.
その旧河川に沿って少し高まった自然堤防があり,古い町並みはその上にあります.そして,そこには玄武岩の石垣のうえに棟のある街並みが続いています.
黒い玄武岩の上にある白っぽい岩石は竹野の青井浜あたりで取れる凝灰岩です.
旧河川に沿って歩くと,川沿いに神社や祠が多いのに気づきます.
中には個人の敷地にも祠があります.
川沿いの重要な地点には神社が.
この神社の下には,こんな大きな玄武岩が使われています.
豊岡の人たちが,川に親しんで暮らしてきたことがこんなところにも表れてるのですね.
昔,円山川は舟による交通が盛んで,各地に船着き場があったようですが,これも船着き場の後でしょうか?
今は荒れ果てて,ちょっと見ただけではよくわかりませんが,ここにも玄武洞の玄武岩が使われています.
そして,同じく自然堤防の端にある白石神社.ここにある狛犬を見ると,きめが細かくて粒の
そろった砂岩でできています.どうもこれは島根県の松江市付近で取れる砂岩「来待石」のようです.松江から船で運ばれ,円山川を上ってここまで来たのでしょうか.
旧河川の周辺を歩くと,かつての豊岡の人たちが川とどう向き合って過ごしてきたかがわかります.