キャッシュレス化しつつあるインド | このままでは日本は危ない

キャッシュレス化しつつあるインド

インドのほうがある意味、日本よりも進んでいるのではないか
と思うこともある。

それは、キャッシュレス化である。

最近、私はインドではほとんどキャッシュを使っていない。

だから、ATMにもあまり行かなくなった。

財布には200,300ルピーしか入っていない。
(唯一、キャッシュが必要なのは立ち食いのランチを食う時に
40ルピーを払うときだけ。)

ガソリンの給油は銀行のデビットカードを使うし
スーパーマーケットで食料品や日用品を買うときも
デビットカードである。

最近の店舗はワイヤレスでつながったカードリーダが
ほとんどの店で備えてあり、
カードをその場で差し込んで暗証番号を入れるだけ。

その瞬間に銀行から私の携帯にSMSで
いくら使ったか、残高がいくらかを通知してくる。

非常にわかりやすい。

また、タクシー利用の際の
UBERやOLAを利用するときも
キャッシュは不要。

銀行のデビットカードがなくても
Paytmという便利なサービスがある。

Paytmはクレジットカードなどで
ある金額を自分のアカウントにディポジットしておけば
ほとんど何にでも利用できる。

日本には電車に乗るときのSicaがあるが、
最近ではSicaも
コンビニなどでも使えるようになってきたが、

Paytmはその利用範囲はもっと広い。

そもそもカードが必要ない。

Paytmのサイトで自分のアカウントから
電気料金の支払いや
Airtelなどの携帯料金の支払いも可能である。


また、

フライトはインドで購入すると
インド発は日本よりも30%から50%も安いので
もっぱら私はMakemytripの利用者である。

MakeMyTripとはフライトやホテルの予約サイトである。

だから、ここ2,3年はインドの旅行エージェントや
日本のHISは使ったことがない。

以前は、最寄りの旅行会社に行って
フライトを予約していたが、

今では、自宅にいながら
どの便が安いかすぐにわかり
予約もでき、
デビットカードですぐに支払いできる。


ずいぶん便利になったものだと思う。
5年前とは隔世の感がある。

Paytmはネットショッピングも可能である。

これらはフィンテックと呼ばれ
金融テクノロジーのことである。

インドの銀行のネットバンキングも
日本のネットバンクとそん色ない。

むしろ、SMSや携帯、スマホと連動して
メッセージが頻繁に来るのは日本の銀行以上かもしれない。

ところで、

フィンテックの究極のテクノロジーは
ブロックチェーンである。

仮想通貨のひとつであるビットコインは
ブロックチェーンの技術を使っている。

現在、世界中でシェアエコノミーで盛り上がっている
マッチングポータルであるUBERやAirBnBも
将来は必要ないとまで言われている。

それは、ブロックチェーン技術を使えば
P-P技術によって
個人同志で直接信頼性のある取引ができるから
であると言われている。

現在、世界中で盛り上がっている
あのUBERやAirBnBでさえ将来は消滅するなんて
聞くと私はワクワクする。

栄枯盛衰、ものごとはすべて永遠ではありえない。

(タカタも倒産したし・・・。
エンジン車を作っている自動車会社も安泰とは言えないだろう。)

技術には入れ替わり、新陳代謝が必要なのだ。

日本では民泊規制などと、未だに低次元の話で規制緩和が
全く進んでおらず、

将来、大量の外国人旅行者が日本に押し寄せるというのに
民泊すら認められていない。

その民泊の雄がAirBnBなのだが、

現在、AirBnBは世界中で広まりつつあり、
海外に行く旅行者はAirBnBを知らない者はいない。

その今伸び盛りのAirBnBが
将来は不要になるかもしれないというのだから

テクノロジーの変化は
世界中のライフスタイルを変えるどころか
社会まで激変させてしまうほどの衝撃だ。

スマホの登場がライフスタイルを激変させた
その一つであるが、

インターネットも25年程度の歴史だが、
Web技術が進展してパソコン通信が消滅した。

ところが、そのインターネットでは
今、セキュリティの問題が深刻化している。

ハッカーがネット銀行の個人口座を狙うのは
日常茶飯事。

北朝鮮は国をあげてハッキングにまい進し
軍事的にも脅威になりつつある。

だから、
銀行やITベンダーはセキュリティ確保に
大きな資金を投入する。

しかし、ブロックチェーン技術が進展すれば
P-P技術によって、
大規模なサーバーも不要になり
銀行そのものも消滅するかもしれないのだ。


だから、私は
将来、寄らば大樹の陰的に大銀行に就職したいと
いう学生がいたら、

やめなさい、20年後には銀行という業界もなくなっているかも
しれないよ、というだろう。

また、何よりも、
今の技術では
自分のパソコンにセキュリティソフトを
入れなければ安心して使えないとか、

ハッカーの技術レベルとセキュリティソフトの技術レベルの
追っかけっこであり、

セキュリティソフト会社は不安を煽り
カネを払ってソフトをインストールしないと
深刻な事態になりますよと
脅すような会社や

また、セキュリティソフトを入れたら入れたで
絶えず更新しつづけなかればならず
自分のパソコンの速度が急に落ちて
きわめて不快な思いをする人が多いと思うが、

この状況はなんか変だと思う。

皆が薄々なんか変だなと思うことは
それを改革するために
必ず革新的な技術が登場する。

少なくともブロックチェーン技術は
改ざんが不可能と言われ
セキュリティが万全なのである。

だから、この技術は金融関係のフィンテックだけでなく
登記簿や契約書など
ネット上でやり取りが可能になるのだ。

つまり、今は原本が必要ですとか、
実印やサインが必要ですなどと
紙の媒体によって多くの経済活動が営まれているが

やはり、今のインターネットでは
死活的に重要な情報のやり取りは不安であるし、

ネット上の情報は
ハッカーでなくてもアメリカ政府が中身を見ているので
プライバシーもなにもない。
(スノードンが暴露したその通りである。)


私はFacebookも問題だと思っている。
(最近はほとんど投稿していないし、情報も上げない)

よく、Facebookで自分は今、どこどこにいます、
どこにチェックインしましたとか

意識していなくてもネット上に情報が上がって
あなたの行動は筒抜けである。

私のパソコン上にも友達として繋がっているがゆえに
見たくもないのに、誰々が、今、xxxにチェックインしました。
xxxに居ますとポップアップしてくる。

作業している最中に
本当に目障りなのだが、
Facebookはそのような他人の情報を上げてくる。
(あなたは誰だれと友達ではありませんか、と余計なことまで聞いてくる。)

行動情報については
本人は全く知らないのか、(だとしたらきわめてリスキーである)
あるいは知ってて情報を拡散しているのか、
(だとしたら、プライベートな行動を明かして馬鹿じゃなかろうかと
思われるだけなのだが)



そして、
ついにマイナンバーは騒がれなくなるほど当たり前となった。

この番号は国民全員が持たなければならない
あなたしか特定しない固有の番号である。

この番号とネット上の情報を結びつけられれば
あなたは監視社会のひとつのコマに過ぎなくなる。

そして、メディアで騒がれなくなったときが
ひたひたと押し寄せる次への政府の企みが進み
あなたのプライバシーを100%掴み始めるのだ。

今は共謀罪成立を騒ぎ立てているものの
騒がれなくなったときに
突如としてこの法律を盾に日本国民に牙を向けることだろう。

しかし、その成立に賛成票を投じた政治家を
選んだ当事者もあなたである。

















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