インドでIoTの萌芽の兆し。 | このままでは日本は危ない

インドでIoTの萌芽の兆し。


先日、あるインド企業を訪問してきた。

IoTという言葉は最近、よく使われるようになった。
3年前とは隔世の感である。

私はIoTは2045年のシンギュラリティの
前哨戦と位置づけられると考えている。

ちまたでは、2020年までに500億台のデバイスが
インターネット上に接続され各種の大量データを
やり取りすると言われている。

いわゆるビッグデータ時代の到来だ。

そのインド企業はIoTのシステム開発を行っている。

そのシステムに関わるIoTを簡単に説明しよう。

石油プラントシステムを例に説明すると、
大規模のプラントでは無人化、データ収集のために
流量センサーなどを取り付ける。

その流量センサーは無線通信機能を有しており
そのデータは通信機能によりインターネット経由で
センターに送信される。

また、制御機能を有するセンサー兼コントロールデバイスもあり
ネット経由でセンサー情報を得ると同時に
コントロール機能を使って無人や遠隔で制御することができる。

このように、あらゆるデバイスが通信機能を備え
インターネットに繋ぐとなにがおこるか。

それは膨大なデータが収集でき
自動で遠隔制御できるというメリットもあるが、

負の側面として、ハッカーなどの攻撃を受けると
石油プラントがコントロール不能になったり事故を故意に誘発することも
可能になるのだ。

つまり、世界で500億ものデバイスがIoTとして接続されることを
意味するのは、セキュリティを万全にすべきということだ。

その会社はもちろん、セキュリティを意識して開発している。

そして、そのデモを見せてもらったが
そこで働くインド人エンジニアたちの真剣なまなざしが
極めて印象的であった。

オフィスのフロアには多くの若いインド人エンジニアたちが
仕事をしており、

これがもし日本だったら、こんなにも多くの若い日本人が
このIoTの分野に従事できるのだろうかとちょっと
不安になった。

さすがはバンガロールであり、IT技術者には困らない
IT産業のメッカである。

日本企業はインドのIT企業を使うのに慣れておらず
ほとんど日系企業が進出できていない。

IoTは将来のビッグビジネスの宝庫である。

このような潤沢な人材を抱えるバンガロールがあると
いうのに残念なことである。







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