新型コロナに罹患した場合の

持病・既往症によって命を落とす危険性を

国立国際医療研究センターなどで収集した

データベースをもとにご紹介します。

重症で入院した感染者と死亡率は、次のとおりです。

 

持病、基礎疾患がない場合、

死亡率は8.0%(440人中35人死亡)でした。

 

これに対しコロナに感染すると、

命を落とす危険度が最も高い持病は

腎機能障害(腎不全、腎炎)で

重症者の44%(25人中11人)が死亡しています。

人工透析者は免疫機能が低下しており、

ウイルスが入ってきた場合、重症肺炎になりやすいそうです。

 

第2位は心疾患(狭心症、大動脈瘤)で40.5%。

重症者121人中49人が死亡しました。

 

第3位は脳血管障害(脳梗塞、脳出血)で、39.5%。

重症者114人中45人が死亡しています。

 

第4位は慢性肺疾患(肺気腫、間質性肺炎)で30.4%.

102人中31人が死亡しています。

吸い込んだ空気を取り込む肺胞が破壊されているため、

肺炎に罹ると必要最小限の酸素も取り込めなくなるので

持病・既往症がない人と比較すると

5.7倍重症化しやすくなります。

志村けんさんはもともと1日60本を吸う

ヘビースモーカーで、肺気腫を患っていました。

一度壊れた肺は元には戻りません。

 

同率4位はがん(胃がん、大腸がん)で30.4%。

重症者79人中24人が亡くなっています。

抗がん剤を使うと骨髄の機能が低下し、

白血球の数が減少するので免疫機能が低下し、

コロナが重症化しやすくなると考えられています。

20年4月に亡くなった女優の岡江久美子さんは、

2月半ばまで乳がんの放射線治療を行っていました。

 

第6位は糖尿病(2型糖尿病)で25.8%。

重症者299人中77人が死亡しています。

糖尿病が重症化するのは、

血糖値が高くなると、白血球の機能が低下し

免疫の働きも落ちるからだそうです。

20代で亡くなった力士、勝武士は糖尿病患者でした。

 

第7位は肝疾患(肝硬変、肝炎)で25.6%。

続いて重症者39人中10人が死亡しました。

 

第8位は高血圧(収縮期で140mmHg以上)で19.5%。

第9位は高脂血症(脂質異常症)で16.1%。

第10位は肥満(BMI30以上)で9.6%です。

コロナで命を落とした羽田雄一郎参院議員は、

糖尿病、高脂血症、高血圧の持病があったそうです。

 

持病のある私は、ワクチン接種が始まったら

早期に受けたいと考えています。

 

反ワクチンを煽るマスコミに勤務する

持病、既往症のある人は

ワクチンを接種しないのでしょうか?

 

マスコミのワクチンの副反応記事を真に受けて

ワクチン接種せずに、その結果、

新型コロナに罹患し重症化した場合、

マスコミは責任をとるのでしょうか?

 

 

 

#国立国際医療研究センター #持病

#既往症 #新型コロナ