抗がん剤は日々新しく開発されています。
そんな中、海外で承認されていて実績があっても、
日本では承認されないこともあります。
日本では、承認のための検査が非常に細かく行われるため、
たとえ海外で大きな効果が確認されている抗がん剤であっても
承認までに時間がかかります。
だからと言って日々進行し続けるがんを、
抗がん剤が認可されるまで待つことはできません。
そこで、治療費が高額になるのを覚悟で、
自由診療で国内未承認の抗がん剤を使用する患者が多いのです
ガン治療の一つに化学療法(抗がん剤治療)があります。
治療効果があり、かつ、副作用の比較的軽い抗がん剤が日本だけでなく、
世界中で開発が進んでいますが、欧米諸国などで
標準的治療として使用されているものの、
日本国内において未承認であったり、保険適用外使用にあたるものがあります。
そのため、それらの抗がん剤を使用する場合には、
すべて自由診療(全額自己負担)となるので、多額の治療費がかかることになります。
●未承認抗ガン剤
公的医療保険で承認されていない抗ガン剤
●適応外抗ガン剤
保険適応外となる抗ガン剤(例えば〇〇ガン剤に対しては
公的医療保険で承認されているが、
××ガンに対しては承認されないなどの抗ガン剤)
●薬剤の適応外投与
公的医療保険では薬剤の投与方法が定められており、そこから外れる投与方法
|
未承認抗がん剤 |
適応外抗がん剤 |
||||||
製品名 |
Campath |
Votrient |
Jevtana |
Perjeta |
アービタックス |
ベルケイド |
アバスチン |
|
一般名 |
alemtuzu mab |
パゾパニブ |
cabazitaxel |
pertuzumab |
セツキシマブ |
ボルテゾミブウ |
ベバシズマブ |
|
製薬会社 |
Genzyme |
グラクソ・スミスクライン |
サノフィ・アベンティス |
genentech |
メルクセローノ |
ヤンセンファーマ |
中外製薬 |
|
日本での 保険適用 されるガンの種類 |
未承認 |
未承認 |
未承認 |
未承認 |
EGFR陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 |
多発性骨髄腫 |
結腸直腸癌、非小細胞肺癌 再発乳癌 |
|
保険適用 されていないが欧米で効果が認められているガンの種類 |
B細胞性慢性リンパ性白血球 |
腎ガン |
前立腺ガン |
乳ガン |
局所進行及び再発転移性頭頚部扁平上皮ガン |
非小細胞肺ガン |
マントル細胞リンパ腫 |
腎ガン |
海外の状況 |
米国2001年5月、欧州で同年7月承認 |
米国2009年10月、欧州で2010年6 月承認 |
米国2010年6月、欧州で2011年3月承認 |
米国2012年6月承認、米国の診療ガイドラインに掲載 あり |
米国で2006年3月 欧州で同年4月承認 |
米国の診療ガイドラインに掲載あり |
米国で20 06年12月承認 |
米国で20 09年7月欧州で2007年12月承認 |
2012年8月31日現在
自由診療、保険診療を問わずかかった治療費を補填する実費補填型の
ガン保険が、もっとも自由診療に適したガン保険と云われています。