現場から問い合わせがありました。
Q:「ディープウェルの排水を計画しているが、ノッチタンクの容量はいくつか?、それと下水マスに空ける径はいくつ必要か?」
A:ノッチタンク容量は2m3で、必要径は13.6mm以上
<根拠>
今回のディープウェル排水量は、流量Q=0.255m3/minと計算想定した。
※ディープウェルとは建物の地下を掘削建設するために、地下水位を下げる工事用の井戸のことです。
三角堰流量の堰高hは、
h=100mmでQ=0.264m3/min
h=150mmでQ=0.722m3/min →余裕をみてコレにする。
h=200mmでQ=1.474m3/min
ディープウェル専業者に電話で聞くと
「泥水用なら8m3ですけど、清水ならいつも1~2m3を置いてます」
ディープウェルを設置するのに孔を掘る際に出る泥水なら、泥を沈殿させなくてはいけないので8m3は必要でしょう。
しかし、今回はディープウェルを設置後なのでキレイな水(清水)です。
ふむ、2m3でよいでしょう。
さて、下水マスに空ける径は、ノッチタンクの出口径でよいので、
2m3ノッチタンクの出口径は、JIS 10K 4B。
Bとはインチ表記なので1インチ=25.4mmから、4B=4×25.4=101.6mm≒10cm
しかし、JIS 4Bの外径は34.0mmなので、4B=4×34.0=136.0mm
直径φ10cmでもよいけれど、φ14cmくらいで開けときますか。
いつもはお任せしていますが、たまには自分で根拠設定するのも大事ですね。
追記:
後で現場担当に確認したらノッチタンク容量を2m3から6m3に変更したとのこと。
なんで? と聞いたら、ノッチタンクを仕切っている堰で流入してくる水量を処理できずあふれてしまったからだそう。
まず水を入れる(堰で仕切られた)箱になっている部分の容量が大事みたいです。
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