位置 青森県西津軽郡深浦町松神下浜松(40.5574,139.9321)
<ここで見られる地学素材>
◆流紋岩・流理構造・気孔
○何がすごいのですか?
◆流紋岩にできる内部構造を見ることができるのがすごい.
○琉理構造とは何ですか.
◆流紋岩に見られる縞模様のことです.全ての流紋岩に見られるのではありませんが,流紋岩の名前の由来となった構造です.ここの流紋岩には琉理構造の見られるものが多くあります.
○流理構造がどのようにしてできるのですか?
◆固まりつつあるマグマが流動するときにできるといわれています.固まりつつあるマグマの中にできた結晶などが,マグマの流動によって平行に並んで縞模様ができると考えられています.そのように考えると,流理構造はマグマが流動した痕跡だともいえます.
○気孔とは何ですか.
◆岩石の表面などに小さな穴が見えることがあります.円に近い形のものや不規則な形の物などさまざまです.この穴はマグマの中の火山ガスが抜けてできるとされています.気孔が見られるとマグマが冷え固まった火山岩だという,一つの根拠になることがあります.
写真1.流理構造の見られる流紋岩.写真の横方向の縞模様が流理構造.
写真2.流理構造の見られる流紋岩.写真の横方向の縞模様が流理構造.
写真3.流理構造の見られる流紋岩の礫.写真の横方向の黒っぽい縞模様が流理構造.たくさんの気孔があるので,表面がガサガサになっている.
写真4.流理構造の見られる流紋岩の礫.写真の斜め方向の縞模様が流理構造.
写真5.流理構造の見られる流紋岩の礫.写真の横方向の縞模様が流理構造.写真では少し不明瞭です.
写真6.流理構造の見られる流紋岩の礫.
写真7.流理構造の見られる流紋岩の礫,流理構造がおおむね平行なのですが,凹凸が激しい.たくさんの気孔があるので,表面がガサガサになっている.