位置 青森県西津軽郡深浦町松神下浜松(40.5570 139.9306)

 

<ここで見られる地学素材>

◆流紋岩.柱状節理,放射状節理,

〇何がすごいの?

◆千数百万年前の火山噴火で流れた溶岩の断面が見れるのがすごい.

〇この岩石は何ですか?

◆岩石名としては,流紋岩という岩石です.マグマが地表や地表近くで冷え固まった火山岩に分類され,火山岩の中の流紋岩という岩石になります.地層名としては,十二湖流紋岩とよばれています.

〇扇型の模様は何ですか?

◆扇はよく見ると,細い柱からできています.このような柱の構造を柱状節理といいます.節理というのは岩石の割れ目のことです.この割れ目は溶岩が冷え固まるときに体積が小さくなってできるといわれています.柱を上から見ると,五角形や六角形になっているものが多く目につきます.

〇柱状節理から何がわかりますか?

◆簡単にいうと溶岩の表面と底面がわかります.柱状節理は冷却面(溶岩の場合は表面や底面)に垂直に柱ができるといわれているので,扇型の扇の外側が溶岩の表面だと思われます.

 

写真1.柱状節理が扇型の構造を作っている.扇の要の部分は板状の構造の板状節理が見られる.

 

 

写真2.柱状節理の方向から、現在植物の生えている地表面と板状節理の方向から冷却されたと推定できる.ここでは,2つの溶岩があった可能性がある.ます,板状節理を持つ下部の溶岩,その上を覆った柱状節理をもつ溶岩の2つである.

 

写真3.写真1の拡大.柱状節理が扇型は,下部の板状節理を持ドーム型の溶岩を覆った時にできたと考えられる.

 

写真4.柱状節理を真上から見た様子.六角形五角形のものが多いといわれている.すき間なく柱状節理が接しているので,マグマが冷却して固まる時に収縮して節理ができると考えられている.

 

写真5.初めに中央の長い直線状の節理ができて,次にまわりの小さな節理ができて多角形の節理ができたと思われる.

 

 

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