位置 青森県西津軽郡深浦町大字北金ヶ沢

 N40.765,E140.049

 

岩石の節理にできた方解石

 

〇何がすごいのですか

◆岩石にできた細い節理にびっしり鉱物ができていて,よく見るととてもきれいだ.

〇どんな鉱物がみられますか?

◆方解石です.ここでみられる方解石は,白色・半透明で四角っぽい形をしています.成分は炭酸カルシウム(CaCO3)です.

〇方解石はどんな鉱物ですか

◆透明度の高いものは,背後の物体が透けて見えます.この時,光の屈折で物体が二重に見えるのが有名で,鉱物図鑑には必ず登場します.千畳敷でみられる方解石も,透明度の高く大きなものを見つければ,物体が二重に見えるのを確認できるかもしれません.うまく取り出せなかったのでできませんでした

〇どうやってできたのですか?

◆地球内部は高温・高圧の環境下の水は熱水とよばれます.地表では水に溶けにくい物質も,熱水に溶けることがあります.千畳敷でみられる鉱物の成分も,地球内部の高温・高圧の熱水に溶け込んだものとおもわれます.

〇どんなことがわかりますか?

◆鉱物が岩石の割れ目(節理)に沿ってみられるのは,割れ目ができてから熱水が割れ目に沿って侵入してできたと思われます.

〇よくわからないことは何ですか?

◆熱水にはいろいろな成分が溶けているので,鉱物は何種類かできる可能性はあります.しかし,鉱物の種類によってできる温度や圧力はちがうので,同じ条件では同じ鉱物ができるのではないだろうか.どうして同じ場所に何種類もの鉱物ができるのだろうか.

仮説:熱水の侵入が何回かあって,侵入した熱水に溶けている成分や温度圧力などが毎回ちがうので,そのたびにちがう鉱物ができた.鉱物が3種類なので熱水が3回侵入したのかも?

わかる人は教えてください.