今回のブログの場所は下の地図です <見所>
・1400万年前の海底火山の火口から流れ出している溶岩のようすを想像しながら観察するとおもしろい。
・玄武岩はアシディック(塩基性)なので、黒っぽい溶岩になる。
・玄武岩は粘りけが少なく流れやすいので、火口から吹き出すと低い方に向かって流れる
・流れ出した溶岩の表面は、水によって冷やされてすぐに固まる。
・表面が固まっても内部は溶けているので、固まった先端を突き破って溶岩が流れ出す。
・これが何回も重なると、断面が俵や西洋枕が積み重なったように見えるので、枕状溶岩(pillow lava)という。
・個人的には、枕というよりも、蛇のようにクネクネしたチューブという感じがします。
(子どもの頃に蛇花火というのがあったが、似ている気がする。今もあるのでしょうか。)
・冷え固まった枕状溶岩の特徴は、枕の断面が見えることは多いので、つぶれた楕円形が積み重なった模様が見える。
・この場所では、一部に枕状溶岩の断面でなく、表面が見える部分もある。これがすごい。
・溶岩の表面に水で急に冷やされてできる急冷縁ができることもあるが、ここでは見つけれなかった。
・玄武岩とハンレイ岩は、同じ種類(アシディック・塩基性)のマグマからできる。ちがいは冷え方。
・玄武岩は地表(海底)や地表近くで急に冷え固まる。ハンレイ岩は地下深くでゆっくりと冷え固まる。
・この溶岩は約1400万年まえにできたとされる。室戸岬ハンレイ岩と同じ時期である。
・ここの玄武岩と室戸岬ハンレイ岩は、同じマグマからできた岩石とされる。ちがいは地表(海底)と地下深くでできたこと。
・youtubeに実際の枕状溶岩が流れるようすがアップされています。   https://www.youtube.com/watch?v=xsJn8izcKtg

写真中央にチューブ状の枕状溶岩が見える。その脇も枕状溶岩の断面が見える。
 

枕というよりも舌状に溶岩が重なっている。
 

いくつものチューブ状の枕状溶岩が重なっている
 

下部にチューブ状の枕状溶岩。上部は楕円形の断面が見える。
 

この岩もよく見ると、楕円形の枕状溶岩の断面が見える
 

ここは全面が枕状溶岩。上部は楕円形の断面。下部はパイプ状の枕状溶岩。
 

水面の上の岩に、楕円形の枕状溶岩が多数。
 

中央と下にパイプ状の枕上溶岩。その上に楕円形の枕状溶岩の断面が見える
 

メジャーの横の楕円形が一つの枕状溶岩。すきまに急冷したガラスを探してみた。
 

すきまにあるのが、急冷したガラスかもしれないが・・・