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岩木山を北東から見ると、北側に小さな丘がたくさん見えています。これは、この地域の名前に由来して、十面沢十腰内(とつらざわとこしない)小丘群と呼ばれています。岩木山頂から見ると北~北北東側にあり、標高100m前後の小さな丘からります。御月山、伝次森山、手白森山、大森山などの名前のついた丘(山?)もあります。この丘の成因については、岩木山の山体が流れ崩れてできた流れ山という考えと、岩木山の成層火山ができる以前に活動した火山の一部であるという考えがあります。流れ山という考えが多いようですが、小丘群をつくった岩木山の崩壊が起こった痕跡が現在の岩木山にはほとんど見られないことなどから、成層火山形成以前の火山活動の痕跡だという考えが出されています。

 
小丘群をつくった崩落の痕跡は現在の岩木山ではほとんど見られない。小丘群をつくった岩石はどこからもたらされたのだろうか。