親切な機械 | 独身貴族の退屈な日々

独身貴族の退屈な日々

アラフィフ男子の日常を淡々と書いていきます。
お暇な方は是非。

ゴールデンウイーク最終日は雨だった。

天気のせいか体調が悪く、1歩も外に出なかった。

それでも、夕方に髭を剃り、シャワーを浴びた。

三島由紀夫の「親切な機械」という短篇小説を読んだ。

若い頃、まだ三島に傾倒していた頃は『仮面の告白』と『金閣寺』が圧倒的に好きだった。

逆にいえば、それ以外作品のよさは分からなかった。

実際それ程文学的な価値は高くはないのだろう。

今日読んだ「親切な機械」にしても、主人公の高慢さばかりが鼻につく。

作者の傲慢さそのままに。

三島が劇的な死を遂げず、寿命を全うしていたら、ここまで死後の文名が高まっていたかは疑問である。

若い頃によさが分からなかった作品

・豊穣の海

・潮騒

・禁色

・憂国

・午後の曳航

・愛の渇き

などなど。

逆に無名だがそこそこ好きな作品

・沈める滝

・朝顔

・夜の仕度

・魔群の通過

・詩を書く少年

・私の遍歴時代

・岬にての物語

などなど。

今後も三島を読み続ければの話だが、好きな作品はどんどん変わって行く可能性がある。

それが文学の楽しみであり、醍醐味だと思う。