ゴールデンウイーク最終日は雨だった。
天気のせいか体調が悪く、1歩も外に出なかった。
それでも、夕方に髭を剃り、シャワーを浴びた。
三島由紀夫の「親切な機械」という短篇小説を読んだ。
若い頃、まだ三島に傾倒していた頃は『仮面の告白』と『金閣寺』が圧倒的に好きだった。
逆にいえば、それ以外作品のよさは分からなかった。
実際それ程文学的な価値は高くはないのだろう。
今日読んだ「親切な機械」にしても、主人公の高慢さばかりが鼻につく。
作者の傲慢さそのままに。
三島が劇的な死を遂げず、寿命を全うしていたら、ここまで死後の文名が高まっていたかは疑問である。
若い頃によさが分からなかった作品
・豊穣の海
・潮騒
・禁色
・憂国
・午後の曳航
・愛の渇き
などなど。
逆に無名だがそこそこ好きな作品
・沈める滝
・朝顔
・夜の仕度
・魔群の通過
・詩を書く少年
・私の遍歴時代
・岬にての物語
などなど。
今後も三島を読み続ければの話だが、好きな作品はどんどん変わって行く可能性がある。
それが文学の楽しみであり、醍醐味だと思う。