昨日、昔の写真を見つけた


   かなりの量だった


   全部、本当に小さい頃のモノで


   ランドセルさえ背負っちゃいなかった


   あの頃は


   「性別なんて 関係ないでしょ」


   って


   馬鹿みたいに髪の毛伸ばしてた


   今じゃ そんなコト 全然ないけど




   僕の記憶には


   全くないモノばかり


   いや 寧ろ


   何一つ 覚えてなくて


   それが なんだか悲しくなった


   母親が まだ居た頃の笑顔


   色褪せるコトなく写ってる


   崩れるコトなく残ってる


   もう

 

   声すら覚えてなくて


   顔だって


   写真見て 思い出せる程度で ・・・・



   いつから


   変わっちゃったんだろう


   何もかも


   全部


   考え方も


   環境も


   窓の外から見える景色だって・・・



   気付かないうちに


   時間は流れてた


   



   桜並木道で


   満開に咲いた桜みたいな


   無邪気な笑顔


  

   一面 綺麗な花に囲まれて


   従兄弟たちと 花みたいに


   小さく写ってた


   表情までは分からなかったけど


   きっと


   今の僕じゃ 創れない笑顔だったんだ


   

   写真に写った


   綺麗な景色は


   僕の記憶に 


   これっぽっちも残ってない


   でも


   多分 全部 山形の景色なんだろう


   よく 行っていたから


   



   懐かしい

 

   とさえも 思えなかったよ


   だって 本当に 何一つ 覚えていないのだから


   

   

   ただ


   もう一度


   行ってみたいと思った



   今だったら


   全て 僕のこの記憶に 残しておけるから


   写真の風景は


   全部 美しかったから


   悲しいくらい


   切ないくらい


   虚しいくらい


   美しかったから


   きっと


   忘れたくても


   忘れられないね


  

   ねぇ


   もう一度だけでも


   あの

 

   桜の木が


   立派に立ち並ぶ


   一本道に行きたいよ


   いつの間にか居なくなっていた


   僕を置いていった


   母親も連れて


   前みたいに


   馬鹿みたいなくらい


   純粋な笑顔で


   涙が出そうなほど


   優しい笑い声で


   もう一度


   一緒にどこか行こう?


  


   

   全て   




   分からないフリをして





   何も




   なかったコトにして------