手術当日、朝食はとれないため、水を飲んで空腹をしのぎながら、不要なカロリー消費を避けるべく、出かける時間までベッドに閉じこもる。ひもじい。
母が途中で大量の食料品を持ってきてくれた。ラインナップが全て病人向けになっている。流石歴戦の戦士。ありがたく頂戴する。
体は元気なのだろう、排便もあり、合格点といったところか。手術後どれだけ体力が残っているかわからずメイクをするか迷ったが、メイクをしないと顔が無いため、最低限の顔を作り病院へ向かう。
排便はあったと伝えたが、念には念をというこで坐薬をいれられた。
10分経っても便意がなければ諦めてください、とのこと。
席に座り、何も起きず10分経過した。便意ないじゃーん。と受付に行こうとした瞬間。
あ、これダメなやつ。
物凄いスピードで御手洗に飛び込む。
この手術何が辛かったかといえば、まずこの坐薬後の排便だろう。
お腹を壊したときのような痛み。手術どころじゃない。私はこの個室から出られるんですかねえ。
冷や汗を沢山かいた挙句、漸くトイレから解放され、次に向かうはレントゲン。その前に服を手術着に着替える。
色々汚れるかもと思い適当な服にしたが、手術着になれるのなら安心だ。それに手術後麻酔が切れるまで時間があるからスマホとか本とかを自身のベッドに持ち込んでいいらしい。
流れ作業でおしりのレントゲンをとり、ベッドに横になった。点滴をするらしい。およそ初めての点滴なので興味津々である。点滴の針も痛くは無いが何かが体内に入ってくる感じがする。凄い。地味に文明の利器だよな。
うつ伏せになる様指示されたが、そこからだいぶ待つ。スマホはあるが弄るのも面倒だ。
どれくらい時間が経ったかわからないが、麻酔をしに先生がやってきた。
麻酔は仙骨麻酔。どしんとした重みがやってくる。痛みを覚悟していたが、これは大したことは無い。切開の時の方がよっぽど痛かった。
麻酔が効くまでまた暫く過ごす。うつ伏せのせいでとても眠たい。段々と足も痺れてきた様子だ。
前の人も手術をしているようで、どこからか毛かなにかが焼けるような臭いが漂ってくる。電気メスでも使っているのかな。
半ば意識が飛びかけた頃、看護師さんが麻酔の効き具合を確かめにやって来た。何かをおしりにあてられる。
「どんな感じ?」
チクチクします、と答えると、麻酔効いてそうですねとのこと。手術はこれくらいのチクチクがあるらしいですよと言われ、え、手術切られてる間チクチクするの怖くない?と恐怖を感じる。
ベッドが手術室に移動させられていく。とうとう手術の時間だ。