自ら宙を舞い  彷徨い続けた 
優しさはおきざりにされたまま

気ままなひとりを選んでいった
奥底に秘めた想い 知る術なく

二人の生きざまに嫌悪を抱く
そこに私を見たから


振り子が大きく揺れた
とめどなく湧き上がる感情に
息がつまる


醜さも恐怖も恨みも怒りも
忘れたかった思い
吐き出して  呑み込む


ほどなく
振り子は反対に大きく揺れた
喜びを感じるできごと


戸惑う


友が教えてくれた
苦しみと幸せは背中合わせだと
その言葉を思い出していた


私は生きている


私は私を生きていく


  

       
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研がない強がり 嘘で塗りかためた部屋
抜け出して見上げた夜空
よじれた金網を いつものように飛び越えて
硬い舗道を駆けていく

似てない僕らは 細い糸でつながっている
よくある赤いやつじゃなく
落ち合った場所は 大きな木もざわめき やんで
二人の呼吸の音だけが浸みていく

君と遊ぶ 誰もいない市街地
目と目が合うたび笑う
夜を駆けていく 今は撃たないで
遠くの灯りの方へ 駆けていく

壁のラクガキ いつしか止まった時計が
永遠の自由を与える
転がった背中 冷たいコンクリートの感じ
甘くて苦いベロの先 もう一度

でたらめに描いた バラ色の想像図
西に稲妻 光る
夜を駆けていく 今は撃たないで
滅びの定め破って 駆けていく

君と遊ぶ 誰もいない市街地
目と目が合うたび笑う
夜を駆けていく 今は撃たないで
遠くの灯りの方へ 駆けていく








過ちだったのか あいつを裏切った 
書き直せない思い出
幼さ言い訳に 泣きながら空飛んで 
クジラの群れ小さく見える
後ろめたいままの心が憧れた
約束の島で 再び白い花が

咲いた変わらずに 優しく微笑むような
なまぬるい風 しゃがれ声で囁く
「恐れるな 大丈夫 もう恐れるな」
武器も全部捨てて一人 着地した

悲しみかき混ぜて それでも引きずった 
忘れられない手のひら
言葉にする何度も あきらめたはずなんだ
顔上げた道の 先にも白い花が

咲いた揺れながら 黒蜜の味を知って
あの岬まで セミに背中を押され
戻らない 僕はもう戻らない
時巡って違うモンスターに なれるなら

咲いた変わらずに 優しく微笑むような
なまぬるい風 しゃがれ声で囁く
「恐れるな 大丈夫 もう恐れるな」
武器も全部捨てて一人 着地した



※ヒビスクスは16分位に入ってます






船に乗るわけじゃなく だけど僕は港にいる
知らない人だらけの隙間で 立ち止まる
遠くに旅立った君に 届けたい言葉集めて
縫い合わせてできた歌ひとつ 携えて

汚れてる野良猫にも 
いつしか優しくなるユニバース
黄昏にあの日二人で 眺めた謎の光思い出す
君ともう一度会うために作った歌さ
今日も歌う 錆びた港で

勇気が出ない時もあり そして僕は港にいる
消えそうな綿雲の意味を 考える
遠くに旅立った君の 証拠も徐々にぼやけ始めて
目を閉じてゼロから百まで やり直す

すれ違う微笑たち 己もああなれると信じてた
朝焼けがちゃちな二人を染めてた 
あくびして走り出す
君ともう一度会うための大事な歌さ
今日も歌う 一人港で

汚れてる野良猫にも 
いつしか優しくなるユニバース
黄昏にあの日二人で 眺めた謎の光思い出す
君ともう一度会うために作った歌さ
今日も歌う 錆びた港で 港で 港で







正気の世界が来る
月も消えた夜
目を開けて

明日には会える そう信じてる 
あなたに あなたに
変わってみせよう 孤独を食べて
開拓者に 開拓者に

徐々にざわめき出す
知らないままでいることはできない

明日には会える そう信じてる 
あなたにあなたに
止まっていろと 誰かが叫ぶ 
真中に真中に

それでも僕は 逆らっていける 
新しい バイオロジー
変わってみせよう 孤独を食べて 
開拓者に 開拓者に







雨 降り続くよあじさい通りを
カサささずに上向いて 走ってく
全部 ごちゃ混ぜにする水しぶき

いつも 笑われてるさえない毎日
でも あの娘だけは 光の粒を
ちょっとわけてくれた 明日の窓で

だから この雨あがれ 
あの娘の頬を照らせ ほら 
涙の數など忘れて
変わらぬ時の流れ はみ出すために切り裂いて
今を手に入れる

愛と言うより ずっとまじめなジョークで
もっと 軽々と渡って行けたなら
嘘 重ねた記憶を巻き戻す

だって 信じることは間抜けなゲームと
何度言い聞かせたか迷いの中で
ただ 重い扉押し続けてた

だから この雨あがれ
あの娘の頬を照らせ ほら
寄せ集めた花 抱えて
名も無い街で一人 初めて夢を探すのさ
今を手に入れる

だから この雨あがれ
あの娘の頬を照らせ ほら
涙の数など忘れて
変わらぬ時の流れ はみ出すために切り裂いて
今を手に入れる











笑えない日々のはじっこで 
普通の世界が怖くて
君と旅した思い出が 曲がった魂整えてく
今日も ありがとう

僕はきっと旅に出る 今はまだ難しいけど
未知の歌や匂いや 不思議な景色探しに
星の無い空見上げて あふれそうな星を描く
愚かだろうか? 想像じゃなくなるそん時まで

指の汚れが落ちなくて 
長いこと水で洗ったり
朝の日射しを避けながら 
裏道選んで歩いたり
でもね わかってる

またいつか旅に出る 懲りずにまだ憧れてる
地図にも無い島へ 何を持っていこうかと
心地良い風を受けて 青い翼広げながら
約束した君を 少しだけ待ちたい

きらめいた街の 境目にある
廃墟の中から外を眺めてた
神様じゃなく たまたまじゃなく 
はばたくことを許されたら

僕はきっと旅に出る 今はまだ難しいけど
初夏の虫のように 刹那の命はずませ
小さな雲のすき間に ひとつだけ星が光る
たぶんそれは叶うよ 願い続けてれば
愚かだろうか? 想像じゃなくなるそん時まで







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ありがとう‼️