【幽麗塔】が面白い!
電子書籍で1~3巻まで無料だったのだ。
どうれ読んでみるかとチラっと読んでみたらドハマリしてしまった。
これ、黒岩涙香センセーの幽霊塔が原作なのだが、まったく別物になっている。
舞台設定と一部キャラの名前を拝借しているだけで、ストーリーは完全オリジナルなんだよ。
使い方が秀逸でさ。
物語の鍵になる時計塔のある洋館があるんだよ。
その持ち主として原作主人公の道九朗が存在するのだが、敵役のような形で登場する。
主人公は原作に登場していない二人の若者。
その二人が別角度から幽霊塔の謎に挑戦するのかと思ったら、その二人の冒険活劇になっていくのだ。
そして物語が進むにつれて敵役の道九朗が探偵役として動き出すのだ。
完全に悪役のように振舞っておいて、物語が終わりに近付くとしっかり探偵役になるんだよ。
かなり原作ファンに気を使った紹介になってしまったが、ここからは私のターンだ。
もうオリジナルの方が面白いんだよ。
本歌取りを達成しているのだ。
ぶっちゃけ時計塔関係なくなっている。
かなり倒錯した内面を持つ登場人物達が、どちらかと言うと江戸川センセーの世界観で思考。
それが昭和中期の文化と相まって、見事な耽美とおどろの空間を表現。
火曜サスペンス劇場で天地茂さんにワクワクした世代も、昨今のBLに辟易している発酵の少女達にも楽しめる作品になっているのだ。
私、久しぶりに漫画を全巻一気読みしてしまったよ。
1~3巻は無料なので、ぜひ諸君も読んでみたまえ。
ものすんごく引き込まれてしまうはずだ。