紳士だよ。


普段着、シルクハット被ってるよ。


タキシードにステッキだよ。


そのぐらい紳士な私だよ。


台所ぬめりだ。


あのさー。


赤ちゃんてズルイよね~。


目尻下がりっぱなしだよ~。


赤ちゃんになら何されても許せちゃうわ~。


壷とか買わされても許せちゃうくらい凶悪に可愛いわ~。


失敬!


フランクに話しかけてしまったよ。


紳士としてアルマジロの交尾だ。


失礼、噛みました。


紳士としてあるまじき行為だ。


軽いジェントリジョークで暖めた所で本題に入ろうか。


うむ、入るよ。


私の後頭部には、尻尾が生えているのだよ。


髪を伸ばしているのだが、中途半端な長さなので、後ろで結んでいる。



台所のぬめりのように


こんな感じだ。


昼下がりの午後。


ジャズでも聞きながら昼食でもと、テクテクと街に出掛けたよ。


クリスマスシーズンだね。


ウインドウのディスプレイもクリスマスっぽくなっているよ。


このウインドウなんて見たまえよ。



台所のぬめりのように


【小さな恋のメロディー】を思い出すよ。


http://www.youtube.com/watch?v=CmB9llwFy-Y&feature=related


youtubeでテーマソングと名場面を見る事が出来る、諸君もどうかね?


この年頃が初恋だったなー、なんて思い出した人も多いんじゃないかね。


なんとも言えない素敵さだ。


そして老舗のジャズ喫茶で昼食をいただいて、だ。


帰りの電車に乗ったよ。


日曜だけあって座れなかった。


入り口の扉横に立っていたよ。


赤ちゃん袋ってあるじゃないか?


首から下げる赤ちゃんが入る袋だよ、正式名称を知らないのだが。


あれを前と後ろに下げたパパさんが近くに立っていたのだ。


ボケーっと電車の中から外の景色を眺めていたよ。


すると、私の後頭部がモシャモシャした。


扉の所に立っているから、鏡のように後ろが確認できる。


背中側の赤ちゃん袋に入った赤ちゃんがだね。


私の尻尾に興味津々なのだ。


必死に手を伸ばして触ろうとしているのだよ。


この時点でエビス顔だよ私は。


ちょっぴり体を後ろに下げて、ちっちゃい手で触れるようにしてみた。


赤ちゃんって笑うね。


あの笑顔は反則だね。


ガラス越しに見ているから映像としては薄いのに、もう完全にやられてしまう破壊力だよ。


そして痛いね。


痛覚の鈍い後頭部の毛。


握力の弱い赤ちゃんの手。


それでもグイグイ引っ張られたり、ニギニギされると痛いね。


それ以上に、アーダーダーダーとか言いながら、だ。


私の尻尾に夢中の赤ちゃんを見る私の顔。


ニンマリニヤニヤで痛すぎるね。


ただ、だよ。


いつまでも飽きないね、赤ちゃん。


ずっとモシャモシャしている。


二駅ほど乗り過ごしたよ。


可愛いだけじゃなく、鋭い牙も持っているね。


赤ちゃん侮りがたし!だよ諸君。