「今日、夜勤あるのでほどほどで」

昼下がりの治療室

看護師のWさんがそう言う

仕事中、眠くなるから
からだを緩めすぎないでー

というオーダーなのだ

いろんな注文がある


もちろん

看護師さんだって

からだは壊れる

Wさんはベテランの看護師さんで

腰痛患者さんとしても
       ベテランなのだ

腰にある手術痕が
     いろいろ物語っている


構造は良くなっているのになぜ痛みが

良くならないのだろうと

ドクターは首をかしげる

・・・

慢性痛は急性痛とちがって

原因を一つに絞れない
病院や介護事業所などで

たくさんの医療、介護従事者さんの

背中をみてきたのだが
(自宅の家族のケアする方も含めて)

ケアされる方でなく

ケアするほうのからだに

独特の痛みの表情がある感じを

受けるのは僕だけだろうか


背中は語る

優しさも

強さも求められる

人の背中には

独特の

怒りや悲しみ

もちろん
喜びも

のっかっている

「あーしまった! ヨダレ垂らして、寝てしまったわ」

そういう 
  Wさんに

「あっ、目が覚める鍼しましょか?」
と僕がいうと

「あっそれって
    めちゃくちゃ痛いやつやん
           もう目、覚めたわ」
とWさんは
   ベッドから飛び起きた