「最近、何だか力が出ないなー」
          
Tさんがそういう

体調管理に鍼灸院に通って
           
いるが

ご高齢の割に持病もなく

いつもは元気にウォーキングに

はげんでいるいる方だ

なんでも

まわりの影響で

大好きな漬物もやめて

薄味と減塩にはげんでいるらしい


力は

食べものから生まれる

甘いもの、辛いもの、苦いもの

酸っぱいもの、塩辛いもの

食べものにはいろいろな味がある


そう、味というのは大事で

特に塩、しおからい味というのは

東洋医学でいう五臓でいうと

腎(ジン)にあたる

肝腎かなめの腎だ

(ちなみに肝は酸っぱい味になる)

人間はつくづく

海からあがってきた

生き物なのだなーと思う

からだの中に

ひとつの海を
抱えているのだ

その海を
goodな状態に保つために

いろんな仕組みが

からだにはそなわっている

砂漠のように
   干からびる(脱水)

水たまりのように
   むくむ(浮腫)

ことがないよう

ホメオスタシスがはたらく

のだが

ときどき、塩、ミネラルや

タンパク質の足りない

患者さんに出会う

必要がないのに

食事を制限し過ぎているケースだ

ちゃんと検査すると

低血圧、低蛋白が隠れていたりする

足の脛の浮腫などが

ポイントだ

「Tさん、そりゃあ、力はでないですよ

世の中、

減塩、低糖、低脂肪をいうけど

Tさんの場合はちょっと気をつけすぎて

栄養不良だったり、ミネラル不足

じゃないかなー

逆にTさんはしっかり食べないと」


鍼やお灸は、薬ではなく

食べたものを上手に

からだという海や川へ

ふりわけるのが仕事なので
(気・血・水)

どうしても

食べものは大事なのだ

しっかり食べて
吸収を促進するよう

足やお腹のツボへ
お灸をする


「おにぎり、塩鮭、漬物、味噌汁
       言葉だけでも
        何だか力でてきません?」

Tさんの

ゴクリと唾をのみこむ音がした



































心臓や腎臓が