0歳児クラスの高月齢の子、1歳児クラスでよく見られる[噛みつき][引っ掻く][叩く]という行動は、まだ話せない子どもたちの表現の一つです。


全員に見られないのは性格が様々だからだと私は思っています。赤ちゃんと言っても自己主張の強い子と大人しい子がいるんです。乳児のクラスを受け持つたび全く違うクラスの雰囲気が面白いなと思ってました照れ


自己表現の乏しい子どもたちにまず教えるのは『かして』『いいよ』のやり取り。このやり取りが身につくまでは、『かして』というタイミングで[噛みつき][引っ掻く][叩く]で表現される為、気が抜けないのですガーン


その都度、『かして』という言葉を知らせていく事で(そうやって言えばいいんだニコニコ)と分かってくれるようになります。1歳児クラスは月齢差があるので、全体が落ち着くのは2歳児クラスになる頃ですが悲しい


2歳児、3歳児クラスでは、言葉のやり取りや友だちとの関わりが増えていきます。そんな中で段々と別の問題が出てきますショボーンショボーンショボーン


それは『先生!貸してって言ったのに貸してくれない』と泣いて訴えるようになる事。


確かにその通り今まで教えてきたのは『かして』『いいよ』の言葉とやり取りだから…ニヤニヤ


『かして』という魔法の言葉を言えば絶対使いたい物が受け取れると思っていた子どもたち!ごめんね〜🙏それは違います口笛


子どもの気付きは次のステップに進むチャンスという事で…実は貸してと言ったら絶対貸してもらえるものではない事を伝えて

『貸して』『いいよ』『あとで』『はいどうぞ』『ありがとう』というコミュニケーションを取るための言葉を増やす事に。


ここでの問題点は、『あとで』と言った後、貸すことが出来るかです。


『あとで』といえば友だちに渡さず今使ってるおもちゃで遊び続けることが出来るんだウシシと知った子どもたちは、しばらくしてからもう一度『かして』と言ってきた友だちに『あとで』と何度も言って貸さないというトラブルに発展してしまうのですチーンチーンチーン


なので…時計に絵を貼ってる場合は、『あのマークになったらおもちゃ貸してあげようね』と声を掛け、一緒にマークを確認して対応します。初めはうまく行かないやり取りも繰り返していくうちに、自分で時計を確認し約束の時間になったら『はいどうぞ』と渡す姿が見られるようになってくるんです。嬉しい成長は胸が熱くなります照れ照れ照れ


4歳児、5歳児クラスでは、初めは保育士が仲裁に入ることが多いけど、段々と子どもたちで解決するようになります。

これは日々伝えてきた事を理解し行動に移せるようになったから照れ


特に活躍するのは5歳児クラスのお兄さんお姉さん。トラブルが起きるといち早く駆けつけて『どうしたの』『そうなんだ。じゃあさ、あの針が5になったら貸してあげようよ』まるでちびっこ先生デレデレ


そんな5歳児クラスの姿を見て4歳児クラスの子も真似をするようになります。正の連鎖を見るのも胸が熱くなる出来事です。