未見の映画と思って観始めたら、あれ、これ、観た?そんな事ないだろうか。
先日BSプレミアムで放送されたもの。ストーリーはほぼ忘れかけていた
159回目は
「阪急電車 片道15分の奇跡」
15分間走る電車に乗り合わせた人達それぞれのエピソードを、オムニバス形式で描く話。有川浩氏の原作。脚本をNHKの朝ドラ「ちゅらさん」、「ひよっこ」の岡田惠和氏が手掛けた。「ボクの妻と結婚してください」の三宅喜重監督。2011年公開。
翔子(中谷美紀さん)は、純白のドレス姿のまま電車に乗る。
翔子
当然、好奇の目で見られる 婚約者に裏切られ、その復讐のためその姿で披露宴に出席して来たのだった。
電車の中立って涙を流す翔子を見かけた時江(宮本信子さん)は、孫の亜美(芦田愛菜さん)を連れていたが、隣りに翔子を座らせ事情を聞く。
時江
よくやったと称えた時江は、慰め励まし、次の駅で降りるよう勧める。そして翔子は洋品店で服を買い着替え、ドレスは捨てて、新たな気持ちで歩いて行く
大学生のミサ(戸田恵梨香さん)は恋人のカツヤ(小柳友さん)とその電車に乗っていた。ミサは普段からカツヤにDVを受けていた
ミサ カツヤ
電車内で怒り出したカツヤは次の駅で降りてしまい、追いかけるミサを突き飛ばして行ってしまう。それを見ていた時江は、擦りむいた膝に絆創膏を張ってやり、「くだらない男ね、やめといた方がいいと思う」と言う。別れようとメールを送ろうとするミサだったが・・・。
康江(南果歩さん)は夫、息子と慎ましく暮らしていた。しかし、PTAのメンバーで暮らしに余裕のある奥様達から誘われるランチ を断れないでいた。夫や息子は、付き合いなんだから、と、理解があったが、高級なランチを食べ話に合わせる苦痛を感じていた奥様達は、電車内で大声でしゃべりまくっている
関西学院大学を目指している高校生の悦子(有村架純さん)は、友達と話していて恋人の竜太(玉山鉄二さん)の話になる。竜太は誠実な優しい社会人だった。
関西学院大学の学生圭一(勝地涼さん)は、軍事オタクで周りから浮いていた。友達も居ない。
同じ大学の美帆(谷村美月さん)は、友達になじめず、権田原という姓のため気おくれをいつも感じていた。
そんな二人が、電車から見えた連隊を組む自衛隊のヘリコプターをきっかけに声を交わし、気があっていった
圭一 美帆
そして、「誰か助けて」と呟く女子小学生がいた。いじめに合っているよう・・・。
全く関係なかったそれぞれの人々の人生が絡み合い、温かい言葉をかけられた人が、また誰かの気持ちを押したり勇気づけたり。
偶然の出会いから、新たな扉が開く
季節は過ぎる
ママ友との付き合いに悩む康江は、自分より若いミサに元気づけられる
康江
ミサはDVの彼と別れられた。
大学を目指す悦子は、その大学に通う圭一、美帆に励まされる
竜太 悦子
そしていじめに合っていた小学生の女の子は、クラスメイトに毅然と立ち向かう。
それを見ていた翔子は暖かく慰め勇気づける。女の子の名前も翔子だった
この映画が作られた頃の携帯電話は、ガラケーだったんだなぁ。それがスマホにとって代わり皆が夢中な電車内の光景は、今も変わらない。
が、ふと見渡し思う。誰でも何かしら事情を抱えて今日を生きているんだろうな、と。
人に言えず、悩んだり、苦しんだり・・・。
様々な人生を乗せて運ぶ電車🚉 こんなストーリーの連鎖が本当に展開されたら素敵だなと、素直に思えた。
そう、芦田愛菜さんは当時、こんなに小さかったんだと思うほど幼くて可愛い
奇跡とは少し大げさな感じもするけど、ハートウォーミングなストーリーでした
3.75です。
じゃ、また