公開時に気になりながらも逃してしまった作品。
GW中に地上波で放送があったので、録画の上視聴。
138回目は
「グリーンブック」
ナイトクラブのイタリア系用心棒が、黒人ピアニスト🎹の演奏会ツアーに雇われる話。
2018年公開。「メリーに首ったけ」等のコメディ映画で知られる、ピーター・ファレリー監督。
1962年、アメリカNY、ナイトクラブで用心棒をしていたトニー(ヴィゴ・モーテンセン)、粗野で黒人蔑視の傾向もあった。
クラブが改装工事に入るため、その間の仕事としてアメリカ南部を周るコンサートツアーの運転手の話が入る。
乗せていくのはアフリカ系アメリカ人の、ドクター・ドナルド・シャーリー(マハーシャラ・アリ)。クラシック系の天才的ピアニストだった。
期間はクリスマスイブまでの8週間。
グリーンブックを渡される。アフリカ系アメリカ人が利用できるモーテル、レストラン等のガイドブックだった・・・。
粗野なトニーにドクは、洗練された行動をとるように教えるが、トニーはうんざりする。
しかし、ツアーが進むにつれドクのピアノ演奏の素晴らしさに感動を覚えるが、ステージ上でなければドクは差別的な扱いを受ける。理不尽さを感じるトニー
トニーが途中でフライドチキンを買い、ドクに食べろと薦めるのに渋る場面が可笑しい ドクは手づかみで食べる事に躊躇するが、美味しさの虜になる。
骨🦴は車の窓から放り投げるが、飲み物のカップもトニーが投げたところ、拾いに戻される。笑ってしまった
ラジオからの音楽♫を聴かせたり、トニーの妻への手紙をドクが手伝ったりして、二人の距離は縮まっていくのだった。
次々に起こるドクへの扱いに憤慨し トニーなりにドクを守りながらコンサートツアーは進む。お互いを理解し合い、友情は深まっていく感じだ。
そしてラストの公演先では、これからここで演奏するのに、レストランでドクは食事も出来ない。二人の取った行動は・・・。
ヴィゴ・モーテンセンは「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役で瘦せていてストイックなイメージだったのが、大食漢で太って、がさつで、ある意味おおらかなのがいい。
それにドクがあくまでも紳士的だが、トニーに感化されていくのも微笑ましい。
会うべくして会った二人なんだと思った。
現在も解決されない人種差別問題を扱いながらも、軽快で心の通い合うロードムービーだった
疲れ切ったトニーに代わり、ドクが運転する雪道 やっと家に辿り着くトニー、ドクとはさよなら。けれど、ドアの向こうにはやっぱりね、と、うれしくなった
心温まるラストに、いい映画だったな、と思わせてくれた。
実話なので、その後の二人がどうなったのか最後に描かれます。
です。
じゃ、また