過去を振り返るのが得意な夕張源太です。


今日(2/16)

プロレスリング・ノア LIMIT BREAK

に参戦する事が発表された


直前まで何も聞かされていなかった俺は本当に驚いた。


何を隠そう俺がプロレスに興味を持ったのもノアが初めてで会場に初めて見に行ったのもノアが初めてだからだ。


俺のプロレス人生はノアから始まった。


話はさかのぼる事13年前。


当時、俺は小学生

学校ではAKB48が流行っていた。


"俺はまゆゆ推しで〜お前は?"

"この前の週刊AKB見た?"

とかこんな会話が教室中に飛び交っている。


俺も少しは興味を持っていたが写真集を買ったりだとか出る番組全部録画して見る。なんて事はしない、いわばただ合わせているだけの状況だった。


そんな中で1人の友人がこんな事言い出した

「倉持明日香の小橋の小話って知ってる?あれめっちゃ面白いんだぜ!」


そう。小橋の小話。

あの小橋建太さんの事だ。


倉持明日香さんがかなりのプロレス好きでその中でも小橋さんを神のように崇めている。

小橋さんの奇想天外なエピソードをフリップネタ形式で発表していた。


小学生の頃ってのは話題についていけないと輪の中には入れない。

誰もが情報収集に必死だった。


俺もそのうちの1人。


急いで放課後、PCで小橋の小話を調べる。


かなりの汗かきでクーラーは常に16℃!

独特な英語で檄を飛ばしてくる!

etc...


なんだこの人は!と思ったな…


そこでさらに小橋建太という人物を掘り下げて見る事にした。


それが俺の人生を劇的に変えてくれる。


2005 7.18 東京ドーム

小橋建太vs佐々木健介


あの試合だ。


何の気なしに再生したこの動画。


嘘みたいに身体がデカい男達が

己の肉体一つで

東京ドームにいる6.2万人の人間を熱狂させていた。


小学生にはあまりにも刺激的すぎる光景。


チョップを撃ち合うだけで人が感動している


人間が5分間チョップの撃ち合いをして

200発以上も撃ち続ける


12年生きてきて一度も目にしたことの無いモノが小学生だった俺の目に、そして脳に、深く焼きついた


そこから俺はプロレスのトリコになった。


来る日も来る日もプロレスの動画を見まくる。


小橋建太vs三沢光晴 

小橋建太vs秋山準


レスラーの。いや、人間の限界を超えた闘いに俺はただ熱狂するしかなかった。


小学校の卒業文集には確かプロレスラーになってGHCヘビーのベルトを巻く!って書いた


そんな俺が初めてプロレスを生で見たのもノアだ。



俺の地元である長沼町に所々ポスターが貼られていた。

隣の南幌町でノアが大会をやる。との事だった


俺はお母ちゃんに頼みまくった。

最初は嫌がっていたお母ちゃんも俺の熱意が通じたのか連れてって貰える事になった。


ノアのリングトラックと選手バスがドンと会場に停めてある。


それだけで俺は圧倒された。


なんとも言えぬ緊張感の中 会場に進むと

見慣れた緑のリングがそこにあった。


小さなスポーツセンターだからリングのある場所の向こう側に選手控え室が。


そこからびっくりするほどデカい選手達がゾロゾロ出入りする。


俺は来る選手全員と握手しに行った

正直誰が誰かも分かっていない。


その中で唯一俺がしっかり誰か分かった選手がいた


小橋さんだ。


心臓が体感した事もないくらいに身体に血液を送っていた。

全身が熱くなり硬直していく。


あまりにも緊張しすぎて一目見た時はただ見逃すだけだった。


握手ができず落ち込んでいた俺にチャンスが来る


もう一度 小橋さんが出てきた。


ここだ!


"あの…小橋さん握手してください"


何を言ってくれたか覚えていないが

しっかりと俺の手を握りしめてくれた事はしっかり覚えている。


小橋さんからしたら何千、何万人とも交わしてきた握手だったのかもしれないが


俺にとって、かけがえのない時間だった。


月日は流れ、小橋さんが引退する事になり

小橋さんの試合を生で観たのはそれが最初で最後だった。



そんな俺がノアで試合をする。


小橋さんの付き人で愛弟子でもある

潮崎豪選手。


小橋さんが創り上げたバーニングというユニットを受け継いでいる

遠藤哲哉選手 飯野雄貴選手。


その中に俺。


何の関係性も無いコイツはダレ?

なんで対抗戦にコイツがいるの?


そう思う人しかいないだろう。


でも俺からすれば

小橋建太をきっかけにプロレスを好きになり

レスラーになった男がこのメンバーの中で何を残せるのか。っていう大事な瞬間だ。


ただ!

Xでも書いたとおり

若いのに頑張ってた!意地見せてた!

で終わるつもりはさらさら無い。


対抗戦?ノア?DDT?


そんなもん知らねえな


LIMIT BREAKのメイン

俺が勝利を飾って全部ぶっ飛ばしてやる


悪いが俺は空気を読めない人間だからな

対抗戦だろうが関係なく

"JTO"の夕張源太が〆させてもらう


下馬評を覆して


何の実績もない俺が


1番の主役になってやる。


それだけだ、バカヤロウ。