(最終処分場の選定について)民主的な公開討論なしに進められる事案になっている。

 【フィンランド市民団体 】 


 脅迫されたことを訴えても役所は真剣に取り合わず、最終処分場に反対していた多くの住民は、近隣のラウマ市に引っ越していった。

 【エウラヨキ市住民】


 多くの人たちがオルキルオト原発(最終処分場関連施設)で働いているため、反対派は沈黙している。

 【エウラヨキ市住民】


 制度的閉鎖性のため、市民社会組織が原子力安全の分野に介入することは極めて困難になっている。…中略…住民参画の機会はほとんどない。

 【フィンランド研究者】


 現在、環境影響評価の役割は助言的なものにすぎず、参加者は少なく、評価の枠組みはすでに決定された地層処分のコンセプトについての議論に限定されてしまっている。【フィンランド・トゥルク大学・研究者】


 放射性廃棄物を扱う施設に関する研究開発のすべての責任が民間事業体に委ねられている。この組織が情報システムへの国民アクセスの制度外にあることは、明確な問題である。【スウェーデン・環境 NGO】