農林中央金庫:預金や融資などJAグループの信用事業を束ねる中央機関。全国のJAグループや漁業協同組合の関連組織が出資している。JAや各都道府県の信用農業協同組合連合会(信連)から預金を集め、運用でお金を増やしてグループの経営を下支えする役割がある。農林中金と信連、個別JAの信用事業を総称して「JAバンク」と呼ぶ。

 JAは個人などから貯金を集め、上部組織に預金として預ける。農林中金には最終的に64兆円(2024年3月時点)の預金が集まる。農林中金は「奨励金」と呼ぶ預金の上乗せ金利や出資者への配当でJAに還元する。融資も手掛けるが、JAや信連などとすみ分けているため多くは債券などの投資に回る。貸借対照表のうち4割強が有価証券で、貸出金は2割弱だ。

 近年は国内で低金利環境が続いていたこともあり、運用資産の8割近くをドルなど外貨建て資産で運用していた。外債が中心のため、海外債券の値下がりの影響を大きく受けた。24年3月期までは最終黒字を維持していたが、25年3月期は外国債券を10兆円以上売却し損失を確定することで、最終赤字は膨らむ見通しだ。

 【日本経済新聞】

 ※ 本来、融資にまわすためのお金を投資にまわして、回収出来なくなって、下部組織(農協)に穴埋めを無心するわけです。貯金は吸い上げるように集めるけれど、穴埋めは農家の貯金を溶かすわけです。リーマンの時は当農協で約1億円を払ったはずで、今は合併して大きくなりましたから、農林中央金庫の赤字が約1兆5千億円だとすると、……う〜〜ん、2億か3億か……🙄。

 ※ 今回は、市場価格より安いけれど、満期まで米国債を売却しなくてもいいと思いますが、共同組合ということだから売るのでしょうか?。