原発が全基停止し、発電ゼロでも日本原電が黒字(24億円)なのは、東京、関西、中部、東北、北陸の大手電力5社が「基本料金」として、日本原電の人件費や原発の維持管理費用などを毎年払っているからだ。このため、東電などが最終赤字に陥ったとしても、発電ゼロの日本原電の黒字が続くという奇妙な構図になっている。…中略…大手電力5社は23年度、944億円を基本料金として支払った。いずれも各社の電気料金に含まれ、消費者が負担している。

 【川口雅浩・経済プレミア編集部】


 ※ 電気代に含まれる基本料金は、電気を送る時に掛かる固定経費みたいなものだと思っていましたが、実際は日本原子力発電という会社の維持費や人件費になっています。


 ※ 今回、大手電力会社は値上げを決めました。例えば、関西電力は46%値上げ、北海道電力は17%値上げです。結果を出さなくても、年間944億円の金が日本原電に入って来ます。