九州電力は12日、玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町)でのプルサーマル発電を休止することを明らかにした。ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料が調達できなくなっているためで、再開は2027年度以降としている。発電は通常のウラン燃料を使って続ける。
MOX燃料は使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜて製造するプルサーマル発電の燃料だ。九電はフランスの燃料加工事業者と契約を結んで現地で製造していた。保有するプルトニウムが不足して製造できなくなり、昨年11月に始めた定期検査でプルサーマル発電を止めた。
今月1日、英国に別途、保有するプルトニウムと、原発が稼働していない東北電力などがフランスに保有するプルトニウムを交換して確保した。ただ、加工や輸送に時間がかかるため、再開には少なくとも3年程度かかると見込む。
【讀賣新聞】
※ 化石燃料やウランも輸入です。MOX燃料を燃やさず代わりにウランだけを燃やして、原子炉の安全は大丈夫なのでしょうか?。